内容説明
憲法改正論議が、またもや再燃しそうな気配。「日本人として一度は日本国憲法を読んでおくべきだと思うけど、意味わかんなそうだし!」というあなたに朗報。「上から目線」の憲法を、思わず笑い転げそうになる口語訳にしてみました。知らないと国民として損することもあるから要注意。エラい法学部教授もチェックしてるから、内容もお墨付き!
目次
日本国憲法を口語訳してみたら(原文あり)(前文;天皇;戦争の放棄;国民の権利及び義務;国会;内閣;司法;財政;地方自治;改正;最高法規;補則)
憲法がさらにもっとよくわかる!“厳選コラム5”(そもそも憲法ってなに?;「日本国憲法」はどうやってつくられたの?;憲法9条ってなんでそんなに重要なのさ;女系・女性天皇についてこれだけは知っておこう!;「将来お世話にならない」とは決していいきれない生活保護ってなに?)
著者等紹介
塚田薫[ツカダカオル]
1989年愛知県生まれ。愛知大学法学部在学中に、ネット上の掲示板に「日本国憲法を口語訳してみた」というタイトルで書き込みをしたところ大反響を得る
長峯信彦[ナガミネノブヒコ]
愛知大学法学部教授。1965年、名古屋生まれ。早稲田大学法学部・同大学院法学研究科を経て、早稲田大学法学部助手。愛知大学法学部准教授を経て現職。専門は憲法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミエル
35
令和元年、最初の読書完了。そう言えば以前に、本作のオリジナル書き込みをどこかのまとめサイトで少し読んだ気もする。憲法の口語訳というかフランクな解説本は至極親切、読みやすい。全文解説の後に取り上げた9条問題、皇室典範、生活保護といった時事ネタコラムもなかなか。このくらいカジュアルに問題提起されると、非常に身近に感じる人が多いはず。著者、監修者はかなり策士とお見受けする。ただ、電子書籍では非常に読みにくいのが欠点。条文事のページ割りならもっと良かったのに・・・と思わなくはない。2019/05/05
アズマ
32
口調が軽く、原文と比べられるようになっているので分かりやすかったです。憲法はほとんど知らなかったけどこれを読んで漠然とだけど理解出来ました。2018/12/16
can
32
中3の公民で習う憲法。口語訳を読んで、単純に「憲法ってめっちゃええやん!これが最高法規の日本って、めっちゃええ国やん!」と思った。前文がいい。それに塚田さんの訳もなんか希望が持てていい。コラムは有名な集団的自衛権の他、女系天皇や生活保護など最近ニュースでもよく耳にする話題を扱っていた。特に生前退位の話は私も「全然いいんじゃない」と思っていたけど、天皇の意味や色々な背景から、紛糾している理由が分かってよかった。そう考えると、憲法はもっと身近な存在として知られても良い気がする。学生にぜひ読んでほしい一冊。2017/07/03
河瀬瑞穂@トマト教司祭枢機卿@MMM団団長
26
文庫化に伴って増量。くだけた口語体で全編解りやすく書かれているので、多分中学生でも難なく読めそう。コラムが時事ネタで面白かったりするので何年か毎に加筆改筆してもらえると良いかも。2017/07/06
hachi18
22
一度きちんと憲法を読まなければと思っていたが、なかなか読めずにいたところ、現代風の口語訳の本があることを知り、やっと読むことが出来ました。右ページに口語訳、左ページに原文。そして所々に註釈やコメントがあり、それで読破できたようなもの。それでもなんとかこの5月に読むことが出来た。これを足掛かりにもう少し憲法に踏み込んでいけるようになりたい。2017/05/28