内容説明
「残念だ」という自分の気持ちさえ断言できず、「残念だったかな」と言ってしまった国会議員に笑止千万と言い放ち、まともに挨拶できない子供は、親の責任!と苦言を呈する。もはや日本の将来は、真っ暗どころの騒ぎではない!?歯に衣着せぬ物言いに、著者本人も思わず怯む、直球勝負の痛快エッセイ五十編。日本人の心を取り戻す必読の一冊!!
目次
バアサンにアメを
来年は来年の風が吹く
岩手県の「出前授業」
名文珍文年賀状
ヤツデの女
頭の悪いオバサン
野良猫が好き
車内の加齢臭
冬が寒かった時代
各年代、こうも違う!〔ほか〕
著者等紹介
内館牧子[ウチダテマキコ]
1948年秋田県生まれ。武蔵野美術大学卒業。東北大学大学院修士課程修了。脚本家。93年第一回橋田賞、2011年モンテカルロ・テレビ祭で三冠を受賞。00年より女性初の横綱審議委員会審議委員に就任し、10年に任期満了により退任。11年4月東日本大震災復興構想会議委員に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かんかん
16
少し古いエッセイで、ピンと来ないものもあったけどうなずけるのも多くありました。割と年配の方のネタがい中、『老人のエレガンス』では、年配者に公共の乗り物内で席を譲ったが断られたいくつかのエピソードから「譲られたら笑顔で座る。勘違いの自信より、ずっとダンディであり、エレガントではないか」と。これは自分も実行しようと思った。日本人は「凛とした声と、明確な言葉で言い切る」ことをしない、というのも共感。『無駄な喧嘩』もね、、本当に身につまされました。2017/08/19
チェロ
15
内館さんのドラマや本に、夢中になっていたのはいつの頃だったか?かなりご無沙汰だが、彼女のぶれない姿勢と勢いに、同世代としては拍手。ここでちょっと気になって読んだ本をチェックしたら、「エイジハラスメント」が出てきた。でも内容が思い出せない、年のせいか?それなりの作品だったのか?エッセイに登場する女友達が面白い、普通のオバサンは興味津々。2017/12/10
カタコッタ
15
『文壇の正直者』と勝手に呼んでいる。自分の好きを極める、ってことを昔から読み親しんできた著者から学んでいまの私があると断言できる。一度お目にかかりたい人である。 内容に懐かしいくらい古いものもあるが、それはそれ、面白く読んだ。2017/06/25
めえめえ
14
2007年から2009年に週刊誌に掲載されたエッセイの文庫化だそうで、おねだり妻、朝青龍との確執、ヨン様、ビューティーコロシアム等、当時の懐かしい出来事が蘇りました。もちろん今でも通じる話もあります。世の中色んな人がいるのね~。当時著者はパソコンもメールもしていなかったそうですが、今はどうなのでしょう。ちなみに、あとがきは2017年に書かれていました。2020/07/29
hinako
14
相変わらずはっきりしていて気持ちいい。読んでいて面白い。お友達が多いようだけど、こういう人だと付き合いやすいだろうなあ。林真理子さんと仲良しなのが不思議だったけど、同じように思っている人がいたんだなとちょっと笑ってしまった。2018/01/09