内容説明
十年ぶりに江戸に帰還した蘭方医・里永克生は、神薬と呼ばれる麻酔を使った治療に奔走していた。舌癌に苦しむ贅沢三昧の両替商、痔瘻をひた隠しにする人気噺家、梅毒で鼻を失った大名家のお世継ぎ…。冴え渡る医術と並外れた洞察力で、一筋縄ではいかない過去を抱えた患者たちの人生を蘇らせる。偏屈蘭方医の最後の活躍を描いた感涙の物語。
著者等紹介
和田はつ子[ワダハツコ]
東京都生まれ。日本女子大学大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
120
はぐれ名医事件暦の様な、鋭さ切れ味が無く、少し物足りなさを感じますね。2016/05/16
真理そら
25
蘭方医、同心、据物師の登場するシリーズの最終巻(かな?)。既読感があるようなないような気分で読み進んできたが、とにかくハッピーエンドだったので良かった。2018/12/11
ダンスにホン!ころりん
5
20151205初版発行 160604読了2016/06/04
ふぅ
3
あれから10年もたったのですね。表紙の女性は誰かと読み進めると、沙織さんという女医。大活躍で恋の方もうまくまとまって、主役の三人それぞれも幸せそう。この頃には麻酔を使った手術が行われていたのね。麻酔なしで歯を抜くのは…かなり痛そう。2019/05/01
Tomohiro Yaegashi
3
優しきブラックジャック克生とピノコ沙織先生かな。 「医療」ということにだけにおいては、つくづく当時に生まれなくて良かったと思う。。2017/07/22