内容説明
愛妻の死を契機に、残りの人生を謳歌することにした整形外科医の国分隆一郎、73歳。ある夜、愛人とのセックスの最中に突如性的不能となった彼は、絶望と孤独のどん底に突き落とされる。折しも、亡き妻を彷彿させる女性弁護士が患者として来院。強く心を惹かれるが―。高齢者の性の“真実”を赤裸々に描き、大反響を巻き起こした衝撃の問題作!
著者等紹介
渡辺淳一[ワタナベジュンイチ]
1933年北海道生まれ。医学博士。58年札幌医科大学医学部卒業後、母校の整形外科講師を務めるかたわら小説を執筆。作品は初期の医学を題材としたものから、歴史、伝記的小説、男と女の本質に迫る恋愛小説と多彩で、医学的な人間認識をもとに、華麗な現代ロマンを描く作家として、常に文壇の第一線で活躍。70年「光と影」で直木賞受賞。80年に「遠き落日」「長崎ロシア遊女館」で吉川英治文学賞を、2003年には菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wasabi
5
山陰中央新報でよむ。てか、途中で新聞掲載を打ち切られた。そりゃまあ、地方紙で朝から、しかも子どもも読むメディアでこれはないだろうという代物だった。2012/12/11
ラムネ
3
正直言って、これは小説としてはアカンと思う。ただ一冊の本としては、とんでもなく面白い。彼がたどり着いた境地とはどんなものだったか。彼が発したかった心からのメッセージとは。 さて誰に聞いたか。男には辛抱という棒があり、女には我慢というマンがある。だからその棒が折れてしまえば、男はたちまち駄目である。男とはつくづくプライドの生き物だと思う。これは折れてからの物語だ。折れたって、女を愛したい。駄目になったって、女をモノにしたい。地方新聞何紙かで連載され、幾つかで連載中止になったという渡辺淳一最後の小説。2016/02/24
ねね
3
73歳のお医者さんの前向きに生きる姿を描いた作品です。 ある意味愛のバイブルかもしれません。愛を忘れた男女ともに読んで欲しい作品です。2015/05/28
Shige.ne.jp
3
高齢者による夜の営みの話。突然に男性的機能不能になった主人公が、資料読んだりや手探り状態試したりしてどう満足されるかの様が、リアル。内容は、そればかりです。2015/05/26
asky0084
1
★*2015/04/19
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