内容説明
桑田真澄は、174cmと体格的に恵まれず、突出したボールが投げられるわけでもなかった。それでも、巨人のエースとして21年間君臨した。「がむしゃらな努力はムダだ」「努力には表の努力と裏の努力がある」「怪我は財産であり勲章」「超マイナス思考こそが心を満たす」「試練は必然」。日々、闘う全ての男たちに捧ぐ、努力の天才が辿りついた「成長の法則」。
目次
努力
野球エリート
怪我は勲章
試練
超マイナス思考
無常観
指導者とは
仁
成長の法則
万里一空
感謝
桑田流プロフェッショナルの定義
因果応報
情
プロセス
調和
挑戦
心の野球
著者等紹介
桑田真澄[クワタマスミ]
1968年4月1日生まれ。大阪府出身。PL学園高等学校で甲子園に五度出場、通算二十勝。86年ドラフト一位で東京読売巨人軍に入団。その後アメリカへ渡り、2007年6月ピッツバーグ・パイレーツでメジャーリーグ昇格。08年3月に引退。現在は野球解説を中心に幅広いジャンルで活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mr.チャーリー
62
これまでイチロー選手、メジャーやカープで活躍した黒田投手の本を読みました。野球界で実績のある選手の本で3人目となる桑田真澄さんの本を読んでみて、3人それぞれの野球に対する思い、そして何と言っても自分自身のレベルをあげる努力の違いが鮮明になった本でした。桑田さんは野球が上手くなるために最後まで勉強、研究に力を注いだ方だと感じます。体格的に他の選手に劣るため、無駄がなく効率的な練習を試みる姿勢に感心します。アメリカのベースボールにはない日本の野球が人格形成に役立つとの捉え方は僕にとって新鮮でした。2018/05/23
thee birdmen
33
物事の考え方も向き合い方も唯一無二の桑田流。悟りの境地とはこういう状態なのではないでしょうか。頭の中では宗教家のような佇まいで表情一つ変えない桑田真澄が常に訥々と話す姿を想像していました。中途半端な自分への負い目のようなものかもしれませんが、淡々と、簡潔に、正論を書き綴る文章に息苦しさすら感じました。ただ、感情の機微がほとんど読み取れない中で、引退直後の清原とのエピソードには温度が感じられた気がしました。こういう読書体験もあるのかと新鮮な気持ちです。うーん、畏多くってなんか批判的な書き方をしてしまった…。2019/10/20
ツバメマン★こち亀読破中
23
色々あったけれど、桑田投手がなぜあんなに長い間活躍できたのか?が少しわかった気がします。「表の努力」と「裏の努力」とか、「球道即人道」なんて、いいオヤジでも今はあまり言わないけど、凄く良いなと思いました。桑田の清原への友情、野球への真摯な態度は本物だと信じたいです。色々あったけど…。2019/10/09
金吾
19
良いことが書いていますし、頭のいい人だと思います。しかし正論しか言わない人を信用できない天の邪鬼な自分に気付きました。2023/11/23
しまじろう
13
謙虚に、感謝を忘れずに。ちょっと忘れかけてた事にきづかされました。2015/05/20
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