内容説明
過剰に教育的な母に抑圧され、中3で自傷&不登校。大学に馴染めず仮面浪人。でも他人から見てイケてる自分でいたくて、留学、TOEIC950点、インターン等々。無敵の履歴をひっさげ大企業の面接に臨んだ。なのにパニック障害に!就活を断念し、なぜかスペイン巡礼の旅へ。つまずきまくり女子は、再生できるのか?衝撃と希望の人生格闘記。
目次
要らないものを捨てる旅
ダサい自由、かっこいい自由
特別になりたい?
魂の速度
私たちは再生する
その努力は誰のため?
死ぬまでモラトリアム?
毎日が休日だと思える仕事
他人のものさしに傷つかない方法
ネガティブはエネルギー〔ほか〕
著者等紹介
小野美由紀[オノミユキ]
1985年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部仏文学科卒業。学生時代、世界一周に旅立ち二二ヶ国を巡る。卒業後、無職の期間を経て2013年春からライターに。Webを中心にコラムニストとして活躍している。14年12月、絵本『ひかりのりゅう』(絵本塾出版)を出版した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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徒花
271
いろいろ難儀なお嬢さんが就活に失敗したり母親と大喧嘩したりスペイン巡礼の旅に出たりして、なんやかんやしてなんとなかったエッセー。よくある話であるといえばよくある話なのだが、この内容が本として成立するのはひとえに著者のみずみずしい感性と言葉選びのセンス、そして構成力の賜物だと思う(構成は編集者がしたのかもしれないけど)。話の内容は重苦しいけれど、あまり重苦しくなり過ぎないバランス感覚も良好。まだ著書は少ないようだが、ちょっと期待したい著者。2016/03/01
lily
107
等身大の自分があるけれど、肝心な恋愛とか男性関連のことにはチラ見せ程度だから痒くなってきて少し狡いかな。人が一番救われることは巡礼の旅でも銭湯でもなくて愛であるはずなのに。メンヘラでも決意一つでどうにでもなるよね。社会が求めるものは元々持っている人だから。それでも著者が気になって小説まで注文してしまったよ。傷みを知っている人にはダイブされる。2020/08/19
たる
48
「他人の幸せを勝手に自分のものさしで測ってしまう鈍さは暴力だ。(略)鈍くなることで自分を守らないと、生きていけない。人はもろい部分を見せまいと、ものさしを振り回す。(略)他人のことはどうでもいい。ものさしは自分の背骨だけ。」誰しも他人にものさしを当てて自分を誤魔化した経験があるはず。こういう「多くの人が気にしてはいるけどなんとなくそのままにしている」ことに気づけるのは著者の言う通りネガティブの力なんだろう。自分の外側から声をかけてくれる本。僕のバケツの綺麗な一滴になった 。2015/10/22
(も´・ん・`ち)
43
頭の良さと行動力は無いけど、 私は境遇や捻くれた思考が小野さんに似てるなと思った。失敗しても不満があっても、自分がしたいことを目指せられる主人公が羨ましい。もっと素直に前向きになれば、精神的に成長できるかな。読後は少し心が晴れてデトックスした感じがします。2015/04/05
おいしゃん
37
屈折し、パニック障害のため就活もうまく行かず、就職という波に乗れず、スペインの巡礼道を歩き通した著者。生育環境がかなり特殊なので、全部が全部参考にはならないが、いろんな生き方があるのか、と少し肩の荷が軽くなるエッセイ。2017/09/08
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- 和書
- 民事訴訟法 (第3版)