内容説明
医者なんて大嫌い。破滅型アラサー女性が医療界を大暴走!
著者等紹介
東山彰良[ヒガシヤマアキラ]
1968年台湾生まれ。2002年、宝島社の第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞を「タード・オン・ザ・ラン」で受賞。2003年、同作を改題した『逃亡作法TURD ON THE RUN』でデビュー。2009年「路傍」で第11回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
巨峰
44
直木賞受賞作家ということで店頭でみかけた1冊を読んでみた。社会の勝ち組である医師の世界からこぼれ落ちそうな面々を再就職させるのが仕事の主人公女性。はじめはこの作家独特のぶつ切りのような文章表現に戸惑ったけど、徐々に読むスピードはあがっていった。面白いか?といえばう~んとうなり、面白くないか?といえばう~~んとうなるような小説でした。2015/07/19
ちろ
17
東山さんは初読み。女性主人公の台詞がスカした感じで好きになれなかったけど、展開とテンポがいいのでさくさくと読みました。 2018/12/15
あゆみらい
17
初読み作家さん。今年の直木賞作家、東山彰良さん。アニメ、ナルト映画版の脚本とかも書いてる人だということを知りませんでした。そして教師。内容は、何だか会話が軽いし、主人公いずみの自己愛いっぱいで途中まで苦手かなーと恐る恐る読みましたが、途中で何だか主人公が憎めなくなり、一気読みしました。いずみと沢渡の女の友情にひかれます。医療ミステリーではなかったです。医師もろくでもない人ばかりのようですが一色先生はチャラチャラしているだけで、それなりに医療をきっちりやっている人だと思います。「流」も読みたくなりました。2015/10/15
RIN
16
軽妙でスタイリッシュな文体、綺麗な水がさらさら流れるような作風だが、随所に大事なことが書かれているので目を凝らして読んでしまう。昨今あまり見かけなくなった、女性性と男性性を前面に押し出したストーリーだが、嫌な感じは全くなく、それどころか、多様性って本来こういうことじゃない?という感じ。いつも読後感爽快痛快な作家さん。2024/06/24
マサキチ黒
15
【酷評】いやぁ、良かった。東山さん初読みがこれでなくて。オンナ書くの苦手?舞台は昭和?女の子は世界を変えるために生まれてくるわけじゃない。世界を変えるオトコを生むためよ。作者のオンナの好みは十分に分かるし、このセンスが熟成して今があるのだな。などとファンなら読み所があるがそうでなければ〰。次に手を出す事はないな。少なくとも私は。2020/11/18