内容説明
虎之助は大身旗本・有馬家の次期当主。ところが屋敷を一歩出れば着流しを大きくはだけて目つき鋭く、「若親分!」と方々から声が飛ぶ。じつはこの虎之助、侠客の大親分を祖父に持つ根っからのやくざだった―。敵との縄張り争い、主筋の藩の跡目騒動、次々と舞い込む難題に稀代の暴れん坊がはったりと剣戟で対峙する!痛快シリーズ第一弾。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年福島県生まれ。立教大学法学部卒業。93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
102
やくざ丑蔵の孫で旗本有馬家の嫡男・虎之助の活躍の物語です。芝一帯を縄張りにする丑蔵の娘・お辰の息子・虎之助は、大身旗本の嫡男としての顔と、やくざの若親分としての顔を使い分けています。旗本有馬家は、久留米藩21万石有馬家の縁戚です。大名有馬家の当主が、病弱のため本家へ急遽養子に入った虎之助は、当主の死により久留米藩藩主となります。破天荒な虎之助の動きが面白く、展開も早く、キレもよく、やくざ剣法も凄まじく、先が楽しみでなりません。シリーズ1作目。字の大きさは…小。2021.10.30~31読了。★★★☆☆2021/10/31
Koning
64
旗本のお殿様だけど、母は市井のヤクザの娘って出自がもうあれな主人公がヤの字の稼業を辞めることなく(というかまるっきりヤクザのまんま)大名の養子に収まっちゃうよー。これからぶいぶい言っちゃうよ?って感じの第1巻。アクの強い主人公だし、好き嫌いはかなり別れそうだなーとおもったら案の定な感想欄。2016/04/11
雑木林太郎
28
TVの時代劇を観ている感じで読めた。単純に面白いがそれ以上ではない。気晴らしに丁度いい。2015/08/03
007
27
★★★☆☆ すごい勢いでどんどん新作が出るので、タイミングを逃して読み損ねることが多かったのですが、久々に新シリーズに手を出してしまいました。あまり好みの内容ではなかったけれど、最後の一行の虎之助の啖呵に胸が踊りました。今後の展開はどうなる?(追っかけるのが)忙しくなりそう。2014/07/28
み
26
さくさくと♪わらしべ長者が頭に浮かびました(^o^)シリーズ完結してるようなので、安心して読み進めます。2017/01/14