内容説明
目黒不動で居酒屋を営むお夏。化粧っ気はなく毒舌で、くそ婆ァと煙たがられているが、懐かしい味のする料理は評判だ。ある日、客の一人だった遊女が殺され、お夏は静かな怒りに駆られる。実は彼女には、妖艶な美女に変貌し、夜の街に情けの花を咲かすもう一つの顔があった―。孤独を抱えた人々とお夏との交流が胸に響く人情小説シリーズ第一弾。
著者等紹介
岡本さとる[オカモトサトル]
1961年、大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社90周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に「浪華騒擾記」が入選。その後フリーとなり、「水戸黄門」「必殺仕事人」などのテレビ時代劇の脚本を手がけ、現在も、数多くの舞台作品において脚本家、演出家として活躍する。2010年、『取次屋栄三』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
119
居酒屋お夏シリーズの1作目。 2014.06発行。文字の大きさは…中。 皆様のレビューを見て予約します。 4話からなっていて、3話目が特に面白いです。 お夏とお春、龍五郎の掛け合いがいい、読みながらよく笑っている。これだけ笑っているのも珍しいです。 けちな飯、お粥、団子汁が美味しいそうです。 次作が楽しみです。2019/11/02
とし
95
居酒屋お夏1巻シリーズになるのか?居酒屋を営むお夏、正体は毒舌をはく婆ァなのか、もう一つの顔は妖艶な美女なのか正体は不明なかなか痛快な物語次巻が楽しみ。2014/09/16
アッシュ姉
78
読友さんのレビューに惹かれて、岡本さん初読み。素朴な料理と美味い酒を出す、胃にも懐にも優しい居酒屋。毒舌でくそ婆ァと呼ばれる女将のお夏にはもう一つの顔があった。最初は漫画みたいと思ったが、読み進めるほどに面白くなりクセになる!お夏や寡黙な料理人清次の背景がまだ見えてこないので、続きが気になる。追いかけるのが楽しみな時代小説シリーズとの出会いに感謝。2022/10/27
papako
72
5冊セットのセールで。なになに?お夏さん、何者?居酒屋を営むお夏は口の悪い大年増。今日も今日とて常連たちと罵りあい。なのに本当に困っている人たちはほっとけないようで。。。全然正体の分からないまま1巻終わり。でもすごく楽しい。ちゃんと救われるのもいいしね。5冊あるから楽しめそう。2019/05/21
ぶんこ
62
著者初読みです。 勧善懲悪物なので安心して読めましたが、走り急ぎすぎた感じで、少々物足りなさがあります。ずっとむしろ掛けとまではいきませんが、バラック建ての居酒屋と思い込んで空想しながら読んでいたので、最後に表紙絵をよくよく見て愕然。 ちゃんとしたお店ではないですか。 しかもお夏さんとおぼしき後ろ姿が姿良い若女将風。 私の脳内では浴衣姿に兵児帯の白髪腰曲がりお婆さんで、妖艶な姿で現れるのは普通の人間ではないから・・でした。 清次さんが好み。 床下に隠れ部屋のようなものがあるなんて、この二人何者?2015/10/08
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