内容説明
練達の外科医・当麻の噂を聞きつけ、甦生記念病院には難しい患者たちが次々と訪れる。ある日、やせ衰えた患者を見かけて驚愕する当麻。それはかつての部下、江森京子の変わり果てた姿だった。死を目前にした京子に当麻は亡き妻の親友・富士子が勤めるホスピスへの転院を提案するが―。生と死の格闘に胸熱くなる命のドラマ、シリーズ最新刊。
著者等紹介
大鐘稔彦［オオガネナルヒコ］
１９４３年愛知県生まれ。京都大学医学部卒。早くより癌の告知問題に取り組み「癌患者のゆりかごから墓場まで」をモットーにホスピスを備えた病院を創設。手術の公開など先駆的医療を行う。「エホバの証人」の無輸血手術をはじめ手がけた手術は約六千件。現在は淡路島の診療所で僻地医療に従事する。小説、エッセイなどの著書多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
それいゆ
60
「孤高のメス」全６巻、そして続編全４巻は、まとめて購入して次々と読了しました。こんなにはまった本はこれまでにはありませんでした。成島出監督により映画化された作品も秀作で、続々編を待ち焦がれていました。多くの患者が登場し、専門的な医療用語がいっぱい出てきて少しばかり混乱しましたが、久しぶりに接した当麻鉄彦先生のオペは、胸のすくような思いで大満足です。2014/07/23
Tsuyoshi
58
妻・翔子やかつての同僚である京子の死、かつての恩師や同僚の病気など不幸が重なりながらも今度は腎移植を手がけオールラウンダーとして更なる高みを目指す当麻。ラストには翔子の親友・富士子と結ばれ、幸せな未来が見えてきた当麻が続巻ではどんな飛躍を見せてくれるのか。2018/08/14
キムトモ
46
シーズン３突入〜〜天才当麻医師は患者さんのQOLをただただ最高のものにしたいだけなのだ👍それを実現できる技能を持ち合わせている人なのだと…ようやく腑に落ちました💡シーズン１、２で主要キャラだった方々が病魔におかされ亡くなる方もいて孤高のメスサーガとなっております…職場環境はかなり理想的なものになってきていますが…その環境に居られなかった方は救えていません…(ノ-_-)ノ~┻━┻当麻副医院長モテ過ぎ…2019/05/23
Hitoshi Mita
37
シリーズ10巻読み終わってから随分と経ちました。WOWOWでドラマが放送されてるのを見て久しぶりに読み直そうかと思って調べてみたら続編が出てるのを知りこれは読まなきゃと思い読みだしました。随分前に読んでいたので内容とか細かいところを忘れてましたから中々入りこめませんでした（笑）前シリーズで翔子さんが亡くなってしまいショックでしたが今作でもう富士子さんに心が行くとは！早っ！それと前シリーズに見られた内容の濃さが若干落ちてる気もしました。残り2冊でどこまで盛り上げてくれるのか。2019/02/23
ichi
22
【図書館本】末期ガンとなった江森京子との再会。京子にとっては当麻との再会ができよい最期を迎えられたのが救いです。腎移植まで手がけるようになり、当麻はどこまで上り詰めるのか？しかし、妻を亡くしたばかりなのに親友の富士子へプロポーズはビックリ！あと残すは2冊。当麻は幸せになれるのか？なってほしい！2017/11/03
