内容説明
19世紀、英国。ブラックモア伯爵の義妹サラ・ウィリスは、改革主義者だった母の遺志を受け継ぎ、貧者のために活動していた。ついには女囚運搬船の現状を暴くため、オーストラリア行きの女囚船に教師と偽って乗り込んでしまう。一方、“海賊王”として悪名高いギデオン・ホーンは、女囚船を狙っていた。計画通り、女たち全員を難なくさらうことができたが、誤算があった。サラの存在。彼女が女囚たちを扇動し、海賊に反抗しはじめたのだ。ギデオンは正義感あふれるサラに惹かれ、彼女をだまらせようとキスをする。敵対しつつも、ふたりは心の内で熱く求めあっていた。やがて女たちを乗せた海賊船は楽園のような美しい島にたどり着き…波乱万丈の海賊ロマンス。ベテラン作家のデビュー作!
著者等紹介
ジェフリーズ,サブリナ[ジェフリーズ,サブリナ] [Jeffries,Sabrina]
ニューオーリンズ生まれ。宣教師だった両親とともにタイで少女時代を過ごし、英文学の准教授を経て作家に転身。各種ベストセラー・リストの常連であり、「セクシーなリージェンシー・ロマンスの女王」とも評される。現在、夫と息子とともにノースカロライナに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
20
理想に燃える女性がオーストラリアに送られる女囚の船に乗り込み、海賊に略奪されるも、実はこの海賊たちったら真面目に奥様を探していて…という、ずっこけるようなお話なんですが、そんなロマンスのベースに非常に不平等な判決を受けるか弱き人々への目線があり、そんなところが良かったお話です。2019/07/03
菫子
7
海賊ヒーローロマンス。海賊なのに怖くないです。ヒロインが強め。サクッと楽しめました。2024/07/01
すっちゃん
4
⭐️⭐️⭐️ 時代としては革新的な考え方のヒロインに海賊ヒーロー。面白かったけど、2人が引っ付くまでが長いので、思わず流し読み。終盤怒涛の展開。義兄の話しが読みたいが未翻訳で残念。2017/11/10
矢田ふみえ
3
ヒロインが、男性がこわいけど戦う女でおもしろかった。最後は、何もかもハッピーエンドでした。2017/10/22
まみ子
3
少し長い話だったけど、それなりに楽しめた。最後はうまくまとめたなぁ、という感じかな。両親の話は、失われた時間を思うと切ない。2014/03/19