内容説明
大奥騒動、さらに炎上。立て続けに襲撃された妾屋昼兵衛は、大月新左衛門を用心棒につけ背後を洗う。だが、将軍家斉の子の暗殺疑惑に端を発する死闘だけに闇は深い。大奥で重宝され抜け出せなくなった八重。老獪な林出羽守に絡め取られる昼兵衛と新左衛門。内と外で繰り広げられる壮絶な闘いが、ついに炙り出した黒幕とは?息もつかせぬ第五弾!
著者等紹介
上田秀人[ウエダヒデト]
1959年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業、歯科医師。97年、小説CLUB新人賞佳作。『孤闘立花宗茂』(中央公論新社)で第十六回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
101
妾屋昼兵衛女帳面「寵姫裏表」5巻。政と民の駆け引きだからでしょうか益々面白くなりますね、それにしても昼兵衛さん命を張って強かに家斉、出羽守を動かしましたね。八重さんが大奥から戻ってきますが、新左衛門さん、昼兵衛さんの計らいが無駄になりませんように。2019/03/22
はかり
18
シリーズ5巻目読了。将軍家斉の子を襲うものは誰か。昼兵衛も襲われる。家斉もなかなかの知恵者。新左衛門も剣のすごみを発揮する。この新左衛門、後は大奥に入っている八重が出てくるのを待つのみか。2021/06/08
klu
10
昼兵衛の洞察力は凄い!やはり勘定吟味役シリーズの紀伊国屋文左衛門とよく似ている。2018/10/10
黒豆
7
始末のつけ方がいい、味門での食事内容や舟での移動は以前に日本橋の麒麟の翼から乗った舟を思い出した。さあ、6巻へ2017/05/18
こたろう
6
なんとなく上手く収まったという感じ。もう完結かと思わせるような雰囲気だが、まだ八重との事が残っている。新左衛門は完璧な脇役でしたね。山形にも食われているぞ、次は頑張れ。2013/10/29