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幻冬舎文庫
旅する胃袋

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784344418899
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C0195

内容説明

標高四〇〇〇メートルの寺でバター茶に癒され、香港で禁断の食材を味わい、砂漠で人生最高のトマトエッグスープに出会う―。食に対してずば抜けた好奇心を持つ著者が、強靱な胃袋を通して世界に触れた十一の風味豊かな旅。「美味しいッ」と言う旅人に、土地の人はこんなにもあたたかな顔を見せてくれる。世界の美味が楽しめるレシピ付き。

目次

初めての旅―レシピ・ホーモック・プラー
故郷の味―レシピ・楊貴妃のデザート
いざ桃源郷へ―レシピ・薔薇の香りのプディング
彼岸の一椀―レシピ・チベット風餃子(モモ)
豊饒の食卓を求めて―レシピ・海老と春雨の蒸し物
赤い米が実る村―レシピ・筍とかぼちゃの種の和え物 潰しナス
その味覚、禁断につき―レシピ・スルメとレンコン、豚スネ肉のスープ
サウダーヂを抱きしめて―レシピ・フェジョン豆のサラダ パルミット(椰子の芽)のサラダ
砂漠で眠ると人は―レシピ・きゅうりとトマトのライタ(ヨーグルト風味のサラダ) オクラのクミン風味の炒め物
エーヤワディー千年王国―レシピ・モヒンガー風にゅうめん
ジブラルタルの南、サハラの北―レシピ・魚貝のサフランスープ

著者等紹介

篠藤ゆり[シノトウユリ]
国際基督教大学卒業後、コピーライターとして広告代理店に勤務。退社後、世界各地を旅する生活を経て、1991年、「ガンジーの空」で海燕新人文学賞受賞。以後、主に旅と食のエッセイを中心に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

天の川

35
タイ、チベット、インド、モロッコ、ブラジル、ビルマ…その中でも辺境の地域。辿り着くのも難しいような村までも訪れる彼女は自然体で、旅程の困難さではなく、その地の料理を熱く語る。どんな料理も興味津々。食べ物を分かち合うというのは、人と人の心をつなぐ一番早い方法だとする彼女は、家庭の台所に入り込み、調理法までも貪欲に学ぶ。まさにタイトルの「旅する胃袋」そのものの一冊。ところどころに紹介されているレシピもとても興味深かった。2016/04/24

ドナルド@灯れ松明の火

23
角田さんの「世界は終わりそうにない」で絶賛されていた篠藤さんの本書を手にした。まさにタイトル通りの1冊だった。篠藤さんの好奇心とバイタリティ溢れる食紀行であり、各国で出会った人たちの台所まで入って手伝いながら、庶民の日常の食事を食べまくる。それらの料理の表現が上手で日本に居ながらにして同じものを食べているような気持ちになる。 お薦め2016/04/14

さくちゃん

11
淡々とした文章ながら著者の食に対する熱意やアグレッシブさがすごく伝わってくる旅行記。もうちょっと食事の写真も見たかったな~2015/11/09

貧家ピー

7
食を中心においた紀行記、なのだが、11編の旅がどれも激しすぎる。ゴールデントライアングルの村、標高4000メートルのお寺、気温50度の中をカラチから2000km陸路移動!しかし、押さえの利いた文章でさらっと表現されており、何でもない旅に感じられる。食べることが好きなのが、本文のそこかしこから、ビシビシと伝わってくる。 「食」そのものがもたらす癒しと温もり、「食」を介しての地元の人々との繋がりも伝わってくる一冊だった。この本を読んで、(激しくなくていいので)旅に出ようとする人が増えるといいなあ。2015/11/29

てくてく

7
1979年から2000年までの旅の食の記録。無防備ではないにせよ、自分と他者との間に高い壁を築くことなく、食を通じてその土地や人を理解していく様が魅力的だった。「いろいろな文化が混じることで、新たしい味が生まれていく。それもこれも、人間の移動があってこその産物だ。私たちがこれだけさまざまな味を楽しむことができるのは、人が旅する生き物であるからかもしれない。」アカ族の村の滞在記がアヘン撲滅政策前のように感じられ、そのあたりが今となっては貴重な記録だと思った。解説の角田光代氏とは同じ新人賞の受賞者との事。2015/05/02

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