内容説明
そうだ、田舎で暮らそう。ある日思い立って森の近くで暮らしはじめた翻訳家の早川さんと、週末ごとにお土産を手に、早川さんを訪ねてくる経理部ひとすじ14年のマユミちゃんと旅行代理店勤務のせっちゃん。畑を耕すことも、ナチュラルライフにはまることもなく、仲良し3人組がてくてく森を歩く…働く女性に贈る共感度120%の四コマ漫画。
著者等紹介
益田ミリ[マスダミリ]
1969年大阪府生まれ。イラストレーター。漫画のほか、エッセイなど、著書多数。絵本『はやくはやくっていわないで』で産経児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
234
続編を先に読んでしまったけど、とても面白かったです!森の植物たちの一所懸命生きる姿を見て前向きになったり、カヤックを楽しむ3人がとても楽しそうです。近所にこんな森があったら良いのにな。虫は苦手ですが自然に癒されたいです。2016/05/15
yoshida
210
翻訳家の早川さんは田舎暮らしを始める。友人のマユミちゃんと、せっちゃんも早川さんの所に遊びにゆく。自然に触れ、現代の生きにくさへのヒントを得る。組織にいると、自分を軽く扱われたり、自分の存在をバカにされる事がある。そこには悪意の程度の差や、無自覚の場合もある。そこでイライラしたり、腐ってしまうのは誰もが共感できる点だと思う。本作では、そこからの処世術、考え方の切替えを教えてくれる。当たり前だが、他人を自由にする事は出来ない。自分がしなやかに生きるにはどうするか。そんな悩みにひとつの答えを示してくれる作品。2017/06/17
風眠
189
日常に疲れているとき、ふっと読み返してみると、角度を変えた考え方のヒントがたくさん得られそうな一冊。森の近くに引っ越した早川さんのもとに、都会でOLをしている女友達が遊びに来て、週末を過ごしていく。仕事でイライラしたときとか、森で得た知識や、早川さんの言葉を思い出し、上手に自分の気持ちを調整していくお話。ドラマチックでもなく、特別な何かが待っているでもなく、でも確実に自分の中の何かが変わっていけそうな前向きさを、淡々とした雰囲気で描いているところがよい。2013/09/20
masa@レビューお休み中
138
読友さんのオススメを教えてもらって読んでみました。あぁ、みんなが好きなのわかるなぁ。ちょっとクサクサしてたり、モヤモヤしてるときに読むと気持ちがスッキリしますね。森の近くの田舎に引っ越した早川さんと、都会に住む友人ふたりのお話。山菜採ったり、カヤックに乗ったり、森林浴をしたり…。今までと違う環境に身を置くと、見える視点が広がるのかもしれないですね。早川さんのように、余裕をもって、柔軟に生きていきたいって思ってしまいました。他の益田作品も読んでみようっと。2017/03/09
mariya926
113
『きみの隣で』がすごく良かったので、その前編であるこの本をやっと借りれました。早川さんは急に田舎で暮らすことにします。週末には友人二人が交互にお土産を携えてやってきます。友達を大切にすることが、自分の負担になるような「大切」はちょっとウソと言えるのは羨ましいです。私はいつも無理してでも合わせてしまい疲れてしまうので(^_^;少しずつそうなりたいです。森での生活で新しい発見をし、都会での仕事での人間関係で、早川さんの言葉を思い出してしなやかに変わっていく2人の姿がよかったです。2018/12/15