内容説明
きっかけは、ベオグラードへの空爆により取材予定の国際試合が中止になったことだった。民族、宗教、政治、テロ…。サッカーというフィルターを通すと、世界の矛盾や人間の業が如実に見える。本場イタリアから辺境のフェロー諸島まで、欧州16カ国のサッカー事情を徹底取材。第20回ミズノスポーツライター賞受賞の傑作ノンフィクション。
著者等紹介
宇都宮徹壱[ウツノミヤテツイチ]
1966年東京都生まれ。スポーツライター。『フットボールの犬』で、第20回ミズノスポーツライター賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まつじん
19
サッカー紀行、しかもかなり辺鄙なヨーロッパを犬のように低い視線でなめるように寄り道してます。というのが解説をまとめた感じなんですが、ちょっと”通”過ぎませんか、宇都宮さん!2011/12/18
gonta19
17
2011/11/13 Amazonより届く2011/12/20〜12/26ネットでは数多くのコラムを読ませて頂いている宇都宮さんの1999から2009年までの記事をまとめた本。国内でも地域リーグなど下位リーグに愛情を示す氏が、ヨーロッパのマイナー国を訪れ、チームの歴史、置かれている状況、サポーターから国情まで書き綴る。私も経験があるが、フットボールは人と人との距離を縮めてくれるのだ。2011/12/26
えいきち☆。
14
人・国・政治・歴史、そして旅と著者…フットボールによって、絶妙なバランスでつづられてます!オモシロかったよ!2011/12/14
Gamemaker_K
11
なんかこう、すっごくいい本だった。旅とサッカーって相性いいんだよね。サッカーに詳しくなくても楽しめる本だと、私は思うぞ。話は変わって、私はこの人の日本代表の観戦記が大好きである。勝った時はきちんと褒めるし、負けたときもなんとかいいところを見つけようとしてくれる。甘い姿勢という人もそりゃ多いとは思うが、私のような素人目線に近いところで語ってくれるのがいいのである・・・じゃなくて、私もものを見るときは彼が日本代表を見るような視点でみるようにしようと思ったわけである。2012/04/11
coolmonster
8
サッカーについて書いた本ではなくて、フットボールを通してみた街や、観戦風景に関する著者の印象を、独特の文体で書いたエッセイ集。ヨーロッパでも、行った事がない街がとりあげられているが、不思議な懐かしさを感じる。2015/02/08