内容説明
清冠学園野球部のエース・長尾虎之助は「キラキラ王子」と呼ばれる国民的アイドル。ある日、学園のマドンナ教師・みな美先生の寝室に誘われ、“これから”という時に、突然の来客が…。クローゼットに押し込められた虎之助が、扉の隙間から見たのは、意外な人物の登場と、殺人の瞬間だった。明るい未来が約束された虎之助の人生が、一気に暗転。
著者等紹介
木下半太[キノシタハンタ]
1974年大阪府出身。『悪夢のエレベーター』で小説家デビュー。一方で、「劇団ニコルソンズ」を主宰し、全公演の脚本・演出を手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユザキ部長
100
辛くて恐ろしくて理不尽な事がおきるのが人生。それでも「成功した人間になろうとするな。価値のある人間になろうとせよ」と教わった。もうちょっと武田先生の話を聞きたかったかな?2018/01/09
モルク
96
甲子園で「キラキラ王子」と超人気、国民的アイドルとなった野球部のエース虎之助。ある日マドンナ教師みな美先生に誘われ彼女の部屋に。いよいよさらば童貞というときに、4人の教師たちが現れクローゼットの中に隠れるが、みな美が殺されるのを目撃、しかしパンツ一丁の彼はクローゼットから出られない。そこで繰り広げられる4人の男達のドタバタ。癖のある登場人物たち。虎之助自身も人の目を気にしドラフト一位を得るため猫を被っているひねくれ者。最後に登場する妖怪先生の真実と純愛。ドタバタなのに最後はちょっといい話となる。2023/09/09
佐々陽太朗(K.Tsubota)
96
久々に木下半太氏の悪夢シリーズを読みました。このシリーズをこれまで沢山読んできましたが、相変わらずのばかばかしさ。しかしそのばかばかしさが好きです。甲子園のヒーローになったエースが男子高校生の憧れの先生にベッドに誘われるといった設定から、あれよあれよと意外などんでん返しの連続。良くもこれだけいい加減な話が思いつくなあと感心する。なんの教訓らしいものもない。あるとすればこの世はウソと不条理に満ちているということぐらいか。2016/08/11
やも
89
なんも考えずに手にしたら、甲子園決勝のシーンから始まってる!ナイスタイミング👍主人公はキラキラ王子と持て囃される虎之助。美人教師とチュッってしてたら、同じ高校の教師4人が乗り込んできた!?間一髪クローゼットに隠れて危機一髪かと思いきや、美人教師死んじゃった😱💦そのあとは…▶木下さんらしいドタバタとどんでん、そして愛。野球のフレーズてんこ盛りの虎之助の心の声も面白くてストライク⚾人が恋に落ちるのは万有引力のせいではないんですよね。ね、アインシュタイン師匠?★3.52022/08/22
美登利
89
甲子園でのエース虎之助は学園のマドンナ先生に誘われてマンションへ。虎之助のストイックに自分の夢を叶えるために色々努力したことや、それでも魅力的な先生に誘われて舞い上がるのは高校生男子として頷ける範囲。ただし、その先生が裏の顔で他の教師何人とも不倫していた!そこから、バタバタと怒涛の展開。虎之助、自己中とも言えるけれど、そこはやはり子供だなぁ。他の駄目な教師たちのキャラも立っていて面白かったです。ハラハラどきどきするけれど、中弛みは少しあったかな。あまりたくさん死人出ないで〜と思わず祈ったりしました。2017/03/18
-
- 和書
- 判例講義会社法