内容説明
歴史の狭間で暗殺を請け負ってきた極秘組織「会」。偶然その殺人現場を目撃してしまった少女・小松喜多見は「会」に拉致され殺されそうになる。彼女に残された唯一の希望は、繋がったままの携帯電話。だが電話の相手はごく普通の少年、同級生の高塚永児だった。果たして彼らの運命は?十代の殺し屋たちの凄絶な死闘を描く、鮮烈シリーズ第一弾。
著者等紹介
向山貴彦[ムコウヤマタカヒコ]
1970年アメリカ・テキサス州生まれ。フリーのクリエイター集団、スタジオ・エトセトラを設立。99年『童話物語』でデビューしベストセラーとなる。2001年、『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本』を刊行しミリオンセラーを記録(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
恋するファンタジーの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
49
蛍という言葉の使い方が凄い。明らかに『狩られる』存在として扱われていく人の命。うっすらと光る蛍光は狩る者を惹き付けてやまない。ただ、この淡い光はまざまざ命を差し出すのか。いいえ、私は知っている。蛍の生きる事への強かさを。むざむざ狩られる為だけに光を放つ訳がない。蛍の光は同時に武器。蛍光灯。蛍光塗料。恋の為に散る光。『院』と『塾』。放課後の殺戮者。生徒会長。罰掃除。少年の淡い恋。学校の外には出ない世界系の物語。『i.d』というお話を思い出しました。怖いけれど、読みたくないけれど、やっぱり続きが気になります。2012/02/18
のほほん@灯れ松明の火
33
怖かったー。読み終えた今でも、さっぱり分からないことだらけです。でも先が気になって(特に永児がどうなるのか!)、どんどん読み進めてしまって、気付いたらページがなくなってた。。。って感じです。2つの組織がなんなのか、なんでここまで対立しているのか、永児の父親も、もしかしたら姉までも、なんらかの関係があるのか? 喜多見だって ただただ弱いだけの少女じゃないのかも。。。会長は何者?と ハテナ?だらけの1冊目でした。血なまぐさいシーンはかなり苦手でしたが、これだけ分らないことだらけだと、続きが気になります。2011/08/30
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
32
殺し屋集団に殺しの現場を見られたと勘違いされて殺されることになった同級生を、好きな女の子を救うために、取り柄も何にもないはずの少年が立ち上がる。っていうか、主人公が一般人の訳はないと思っていたけど、謎は謎のまま巻き込まれる形で殺し合いに参戦。面白いので続刊もすぐに読む。2013/01/29
マムみかん(*ほぼ一言感想*)
31
「ちょっと現実逃避したいな〜」と手に取ったら、マズイ…はまりそう(笑) 昼の和やかな中学校生活と、夜の校舎で繰り広げられるマンハント! 日常と非日常の強烈なコントラストで、一気に読ませる面白さでした。 暗殺を請け負う秘密組織『会』には、敵対する「院」(孤児院)と「塾」の2つの系列があり、主人公の少年少女がその戦いに巻き込まれる…というわかりやすい構図。 でも、キャラや組織の背景の説明は無いので、今一つもやもや。 とにかく、続きの気になる殺し屋小説です! 2012/05/09
つっきー
26
★★★+ 十代の殺し屋たちの凄絶な死闘―設定がもろ好み!別に血を見るお話が好みと言うわけではないけれど^^;読み始めると描写だけで「痛い」と感じることが多く…無意識に肩を抱いたりする自分がいた。逃げ回る場面は本当に怖くてドキドキさせられっぱなし。「生きる」ことと「死ぬ」ことがあまりにも近くて、葛藤を繰り返す様子はなんとも痛々しい。まだ1巻でぼんやりとしか輪郭が掴めないけれど、今後どう展開されていくのか追いかけていきたい作品♪2巻を読むのが楽しみ^^2013/01/29
-
- 和書
- 基礎デザイン (新版)