内容説明
非情な殺人者として恐れられる、シチリアマフィアの若き後継者・ガルシアは、仲間の裏切りにより、最愛の家族全員を惨殺された。復讐を誓って祖母が生まれた日本に渡り、資金稼ぎのため暗殺を請け負う。ターゲットは暴力団の若頭・不破光春―中国マフィアと手を組んで闇社会の覇権を狙う、残忍で冷酷な殺戮者だった。凄絶なピカレスクロマン。
著者等紹介
新堂冬樹[シンドウフユキ]
金融会社勤務を経て、現在は芸能プロダクション(新堂プロ)を営む。「血塗られた神話」で第七回メフィスト賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
164
新堂 冬樹は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。今週のメイン・ディッシュは、未読の『悪の華』三部作です。まずは、第一部から。著者の全盛時に書かれた作品だけあって、リーダビリティに優れ、734頁一気に読めました。新堂冬樹版【ゴッドファーザー&不夜城】といった感じです。続いて第二部『聖殺人者』へ。トータルの感想は、全三部作読了後に。2019/11/12
ワンモアニードユー
6
分厚かったですが、思ったより早く読めました。ゴッドファーザーの世界に日本の黒社会物のエッセンスを取り入れ、迸るエグい暴力描写がありながら、少しクサみは感じるものの純愛的な要素あり、作者も言ってるように、黒新堂と白新堂(上新庄と下新庄のような)の側面を併せ持つ傑作と言えるでしょう。三部作の最終作がまだ連載中のようですね。2019/04/05
Thinline
4
シチリアマフィアが日本にやってきてヤクザと対決。そこにリウマンも加わってのさながらコテコテの大抗争ピカレスクロマン。全然期待せずに読んだのがいい意味での誤算だった。2017/10/23
しゅ
2
アクションや駆け引き(騙し合い)は一通り楽しめた。ガルシアは完璧に近いが、それを上回る者がいたことに意外性があった。悪くはなかったが、結末にはもう少し違った形を期待した。2012/06/04
フウミズ
1
SOSO 852020/01/22