内容説明
余命半年と告げられた晃子は、抗癌剤による吐き気と痛み、死への恐怖に耐えながら娘への思いを綴る。我が子を抱くことすら出来ない不自由な身体の彼女を、「何も出来なくても、一日でも長生きしてほしい」と家族は励まし続ける。限られた命を本作りに捧げる晃子を二人三脚でサポートした編集者と病室で見守り続けた家族との感動ノンフィクション。
目次
はじまり
いつかは海外で暮らしたい
がんとの必死の闘い
カセットテープから流れる晃子さんの声
闘病しながらの原稿執筆
やはり書店で売りたい
闘病記も足そう
残された2本のテープ
リリー・フランキーさんへの依頼
西日本新聞の連載始まる〔ほか〕
著者等紹介
田島安江[タジマヤスエ]
1945年、大分県生まれ。校正者、ライター、編集者などを経て、89年にシステムクリエート有限会社を設立。2002年出版社「書肆侃侃房」を始め、07年『ゆりちかへ ママからの伝言』を刊行し、読者の大きな反響を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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