内容説明
19世紀初頭。ゴシップ記事でロンドンをにぎわすふたりの人物がいた。侯爵である夫を毒殺したと疑われる未亡人キアラと、数々の奇行で悪評の高いハドリー伯爵ルーカス。キアラは自分への誹謗中傷をやめさせるため、身分の高い婚約者を必要としていた。一方、ルーカスは、自分が持つ古代文書の謎を解いてくれる頭脳明晰な学者を探していた。キアラは自然科学の研究家としても知られ、適任者だった。反目しあうふたりだが、一時的に同盟を結び、互いの利益のために偽装婚約をする。しかし、ロンドンきっての放蕩者ルーカスは、堅物のキアラを攻略せずにはいられなかった。遊び人ルーカスのたくみな誘惑に、隠れた欲望を暴かれていくキアラ。危険なダンスでひと回りするたびに、激しい情熱が募って…。ウイットに富む会話といきいきした人物描写で魅了する傑作ヒストリカル・ロマンス。
著者等紹介
エリオット,カーラ[エリオット,カーラ][Elliott,Cara]
イェール大学卒業。ニューヨークのスポーツ雑誌でクリエイティブ部門の部長を務めるかたわら、ロマンス小説を執筆。1999年のデビュー以来、Andrea Pickens、Andrea DaRif名義で合わせて10作品以上のロマンス小説を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
32
「罪深き集い」メンバー才女たちのロマンス、第一巻です。美しく聡明で、資産もある未亡人が、亡き夫の家族に執拗に親権を奪われ貶められそうになる流れに、むっか~と。嫌ですねえ、女子に権利がない時代って。対するお公爵は見かけによらず意外と真面目でおじさん思い。また、おじさまのロマンスもいいんだなあ♡続きが楽しみです。2022/09/20
ユキタ
2
夫を毒殺したと噂を流される女科学者のヒロインは、亡夫の遺産を取り上げるべくヒロインとその息子を執拗に狙う親族から身を守るため、放蕩貴族のヒーローとかりそめの婚約を結ぶ。学識高いヒロインと放蕩三昧のヒーローという真逆の性格でぶつかり合いつつも互いの美点に気づいて惹かれ合う、王道ロマンスだった。ヒロインと次作ヒロインの子どもたちが可愛らしい。2025/02/13
沙月
2
主役だけでなく脇も含めて、キャラ設定がちょっと素人臭く、都合がいいとか気に入ってるとかいうものをごちゃごちゃと混ぜ込んだような感じがする。ので、キャラを気に入るかどうかで、読者の評価が割れそうな作品。私としては、それなりに楽しめた…ということでw2011/04/16
矢田ふみえ
0
放蕩のヒーローと科学者の女性とのロマンス。ロマンスがうまれるとわかっていてもおもしろいね。2015/03/01
nayui
0
★★★☆☆2011/04/05