内容説明
蠱惑と猥雑の街・歌舞伎町で、友人の風俗ライターが忽然と姿を消した。行方を知る手がかりは、この街にある―。ヤクザ、中国マフィア、ドロボウ、ホスト、風俗嬢、シャブ中、家出少女…。九〇年代後半、浄化作戦前。欲望と犯罪が蠢く歌舞伎町で体感したエピソードを通じ、巨大歓楽街に棲むアウトローたちの今昔をつづったノンフィクション。
目次
第1章 Kという男
第2章 深夜の歌舞伎町
第3章 ヤクザの世界
第4章 急増する中国人犯罪
第5章 潜行するマフィア
第6章 暴力バーに潜入
第7章 女子高生の生態
第8章 シャブ中毒の街
第9章 増殖深化する「地下」
著者等紹介
久保博司[クボヒロシ]
1941年長崎県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、業界紙記者、翻訳者を経てフリーライターに。警察司法分野のほか、犯罪、心理、人事など幅広い分野で執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sibafu
2
「歌舞伎町で、友人の風俗ライターが忽然と姿を消した」。その友人を追い歌舞伎町の奥へ奥へと入り込んでいくフリーライターの著者。90年代後半頃のアウトローな現場の状況を報告するルポでありながら、一応友人を探す物語になっているので話の展開としての面白さもある。ヤクザ、売春婦、覚醒剤、中国人犯罪。著者は警察関係者と親密にしていて歌舞伎町交番にも出入りしていたとのこと。その交番で勤務していた高橋和義さんの『職務質問』のネタとかぶるものがいくつかある。新鮮味が無いとも言えるがネタ元がわかる分信憑性があるとも言える。2014/06/08
taka21
1
久々に思いっきりハズレ引いた(※あくまで個人の感想です)。本屋に入ってすぐこの本がデーンと陳列されていて安易に買ってしまった。帯に【消えた友人を探して歌舞伎町の最深部を彷徨うノンフィクション】とあり、ほーっと買いましたが、もろネタバレすると友人見つかりません。と言うか友人ほとんど関係してきません。ただ情報提供者の話の連続。章のごとに数行申し訳程度に友人の事を気遣った一文と推測するだけ。内容も割りと古いし、特別驚くような内容もない。少し悪い人と顔が利けば耳にする噂話に毛が生えた程度。この帯の煽りはズルい!2010/12/12
たつぴん
0
ボッタクリバーの客が交番に駆け込む。でもタダにはならない。歌舞伎町交番の警察官も多少のボッタクリは大目に見るのである。悪質な場合でも「譲歩してやれ。しないなら本署の保安係に報告する」といい、半額にさせる程度。慣れたもんである。2017/07/18
くんくんくん
0
☆2.3!たしかに、そんな感じなんだろうし読みやすいけど、おもしろくは無いな!2012/03/12
2896
0
なんだかなーサクサク読んだけど、話はおもしろかったけど、よく聞く話で。ちょいちょい出てくる会話の文体が昔の雑誌(盗み見した父のエロ本)に出てくる若者の語りような古くささが更に胡散臭く、、、ああ仕方ないか70歳ですものな。 新大久保のサウナによくいきますがあれがパリジェンヌなのですね。ピリッとします。今もそうなのでしょうか?2011/05/09