内容説明
俺の親父は結婚詐欺師だった。ひょんなことから、二十六年間生まれてこのかた会ったこともない父親の真実を知ったキシカワ。親父はどこでなにをしているのか。答えを見つけるべく急遽結成された「親父さがし」撮影隊。デカ、ヤクザ、小悪党らとのアブないやりとりを経て辿り着いた、感動のエンディング。一気読み必至の、ウソのような本当の話。
目次
1 見えない父への旅
2 夏の股旅たち
3 熱波の故郷
4 揺れる中央線
5 袋小路、東京の秋
6 さがせ!
7 親父はミスター・ドーナッツ
8 あいつは、見えない小悪党
9 センチメンタル・ジャーネー
10 ブラザーサン、シスタームーン
著者等紹介
岸川真[キシカワシン]
1972年長崎県生まれ。山口大学人文学部中退、日本映画学校卒。佐藤忠男に師事。助監督、出版社勤務を経て独立。以降、執筆・編集・映画制作を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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茶々太郎
0
ずっと存在しなかった「父親」は、詐欺師だったらしい。映画学校の卒業制作で、生き別れの父親を捜す著者……って感じのノンフィクション。小説のように都合の良い結末は待っていないが、それもまたリアルな現実なのだろうと思う。2011/04/26
むらこ
0
東京藝術大学、日本画科(だったかな?)の卒業制作に自画像を描く。 という伝統が開校当時からあるらしい。 私自身の経験では、自分を描くわけではない卒業論文もまた否応なしに自分と向き合う格闘した覚えがある。 私は、卒論と自分にちゃんと取り組めなくて、散々なできでしたが…。 清川さんはは映画としてはしりすぼみかもしれななかったけれど、仲間と家族と父親捜しを通してそれぞれが格闘した過程がよかったのではないか。2011/02/05
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