内容説明
このまま結婚もせず子供も持たずおばあさんになるの?スーパーで夕食の買い物をしながら、ふと考えるすーちゃん36歳、独身。ヨガ友達のさわ子さんはもうすぐ40歳。寝たきりの祖母と母との3人暮らしで、13年間彼がいない。恋がしたい。いや、恋というより男が欲しい。女性の細やかな気持ちを優しく掬いとる、共感度120%の4コマ漫画。
著者等紹介
益田ミリ[マスダミリ]
大阪府生まれ。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
241
すーちゃんシリーズに、すっかりハマってしまいました。本作でもすーちゃんに共感したし、またさわ子さんの家庭の事情には少し泣きそうになりました。親は年をとっていく、それは親のせいではないのだから今出来る親孝行は何でもしておかないといけないなと思います。また私自身も老後のことをちょいちょい考えながらちょっと不安にもなってきました。2016/04/23
やすらぎ
240
ふと思う。このままでいいの。人生って大人の期間が長いよね。いつの間にか歳をとってゆく。ずっと友だちと外で珈琲が飲めていればいいな。なんだかすごく幸せなんだもん。…何度も経験してるけど、突然押し寄せてくるこの寂しい感じはなに。知らず知らずのうちに鈍感になっていて、気をつけないと誰かを傷つけていることがあるのかも。ああ人生の完成形なんてあるのかな。この人生を選んできたのは私。未来のことばかり心配してるけど、だってまだ今。今日は何を食べようかな。…すーちゃん、さわちゃん、まいちゃん。それぞれの明日を夢見ている。2021/11/30
新地学@児童書病発動中
122
カフェに勤めるすーちゃんの日常を描く漫画。すーちゃんの友人の話も出てくる。ほんわかとした絵だが、書いてあることは結構シビア。男性の私でも結構共感できる部分があった(家族の介護など)。心配ごとがいろいろあるすーちゃんだけど、そんなことをふんわりとかわして、これからも淡々と生きていくような気がした。がんばれ、すーちゃん!2014/05/23
ダリヤ
121
今回はそこまで共感することはなかったのだけど、最後のすーちゃんのさわ子さんのおばあちゃんへの心遣いがとても心にしみた。わからないだろうから、そういう接し方っていつの間にかしてしまいがち。わかっていないかもしれない、何度もいうことになるかもしれない、けれどそんな状態になってしまった相手だとしても一人の人間として接することの大切さをあらためて教えてもらった。2014/06/12
りゅう☆
111
私は結婚して子供もいる。今後このまま一人で歳を取っていったらどうなるんだろう、という不安は考えたことない。けれども、もし旦那に出会わなくて、ずっと一人だったらこの本はバイブルとなってたかもしれないほど、しみじみとすーちゃん、さわ子さんの思いや環境に共感できた。でもにんぷのまい子さんの「選ばざるを得なかったこともある。またいつか何かをはじめられるのかな~」という気持ちが一番実感として湧くかな。これが100%正解、ということはないから、不安を抱えながらもこうやって色々考えることって楽しいことなのかもしれない。2015/12/07