内容説明
夏目倫太郎に婿入り話が持ち上がった。相手は百五十石取りの御家人の娘、美保。人柄を知りたくて聞き込みを行った倫太郎は、美保に男がいることを知る。しかも、その男には女房子供が。数日後、殺人事件が起こる。殺されたのは、美保の男の舅―。一体何が?(婿養子)。戯作を通じて事件の真相を暴く倫太郎の活躍を描く、大人気シリーズ第三弾。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年北海道生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」で脚本家デビュー。以後、刑事ドラマ、時代劇を中心に四〇〇本以上の作品を手掛ける。その後、時代小説作家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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退院した雨巫女。
12
《母‐図書館》倫太郎さんは、婿養子にいかなくてよかったなあ。次男坊は大変だ。2011/12/08
さいと
5
入り婿はツライヨ・・・な話でした。その中でも、百合鷗が好きです。悲壮なまでの夫婦の覚悟をみました。武士としての矜持と夫婦の情の間で、生きて死んでいった姿に胸がつかれる思いがしました。なんと武士とはままならないものかと思いました。武士も侍も格好いいだけじゃないんだなあ。サムライなんとかって最近多いけど、そう考えるとあんまりいいもんじゃない気がするなあ。2010/07/22
nyaboko
3
うーん、全体的に悲しい話が多いなぁ。確かに後から黄表紙による報復で多少救われるけど、それでも人が死に過ぎてるカンジ。じゃあ嫌いかというと、そんなことはなくて、主人公の心根が優しいので読んでてそれほど嫌な気持ちにはなりませんね。あと忠左衛門がかなり熱血親父であることが発覚www この二人のギャップが楽しい。2012/11/20
M2
2
鶴二郎が好きなのでこのシリーズは彼の出番が多くて嬉しい。話の流れとして切ない話が多いのは仕方ないけどやっぱり切ない。大久保家の賑やかな日常風景に救われる。2010/12/21
いえのぶ
1
部屋ずみの主人公が叔父の町方与力の家に居候して事件に関わる。閻魔亭は主人公が書く草子のペンネーム。2011/04/02