内容説明
「結局、抗しようのない巨大な力に翻弄されただけなのか?」。老舗化粧品メーカーの粉飾決算、大監査法人の解散、メガバンクの消滅、大手証券会社の不正会計…。社会を騒がせた企業不祥事の裏には恣意的な検査・指導を重ねる当局とリーク情報に踊らされるマスコミの姿があった。渦中の監査法人・元幹部が描く迫真の経済小説。
著者等紹介
細野康弘[ホソノヤスヒロ]
1943年生まれ。公認会計士。慶應義塾大学経済学部卒業。同大学院商学研究科修士課程修了。中央青山監査法人でメガバンク、大手流通グループ、国営巨大公社などの会計監査を担当。同監査法人の理事、評議会議長なども歴任。2006年定年退職し独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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James Hayashi
34
味も素っ気もない文章であり、名称の変更はあるがほとんど事実をフィクションとして書かれていると思われる。著者は中央青山監査法人で会計監査に携わり役員まで上り詰めた方。 カネボウ、UFJ銀行、郵政民営化、日興證券会計不正問題などを記述。多くの件に見え隠れするアメリカの圧力。この方面に興味ないとあまり面白みがない内容。自分にもちと不得手でありもう少しわかりやすくという理由には行くまいか。2017/09/08
luther0801
19
内部の人から見た事実なんだろうな。フィクションとのことですが、小説として出すより、内部実録として、変な着色せずに出した方がおもしろいと思うし、世の牽制にもなると思う。2016/05/08
なお
17
監査法人で働いていた著者が実際の不正会計事件を小説風に書いた作品。カネボウの粉飾とか。監査法人のパートナーである主人公が、大学時代の友人達と定期的に料亭に集まり、話題の事件などについて語り合うシーンで話が進む。大学の友人たちというのが、政治家、メガバンクのトップ、大学教授、大手スーパーのトップ、脳外科医、とあり得ないくらいのエリート達でリアリティがなかった。銀行検査官の横柄な態度は、半沢直樹の愛之助を彷彿とさせる。2025/11/11
ヤギ郎
12
大手会計事務所で働く会計士を主人公にした小説。企業の会計監査を行う会計士がどういう視点で監査や企業を見ているかがわかる。アメリカ流の会計監査が日本に持ち込まれる中で、会計事務所の経営もアメリカの影響を受ける。監査法人の一社員としての悩みがある。企業の監査や会計士の監督は金融庁が行っている。監督官庁が監査法人に対して傲慢で理不尽な態度をとる。監督官庁の動きの裏に政治の意思を感じとる。専門的な内容を含んだ会話が多く、つまらないと感じるところもあるが、会計監査を取り巻く状況を感じとることができる。2021/10/29
yc
10
若干筆者の主張が強く、読んでると言うよりは読まされてる気分になる。会計業界の事件を多少アレンジして小説化している。簿記2級くらいは理解していたほうが分かると思う。面白い本というよりかはある程度時系列であの事件を眺める、という意味合いの本2025/10/05




