幻冬舎文庫
魂の箱

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  • サイズ 文庫判/ページ数 206p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784344414846
  • NDC分類 788.3
  • Cコード C0193

内容説明

元世界王者・畑中清詞。だが引退後、彼に残されたのは視覚障害だけだった。清掃の仕事に就きながら世界王者を育てるために再び立ち上がる畑中。そんな彼の元に集まったのは、親友を死なせた過去をもつ不良少年、自分の価値を見出せない高校生、ボクシング歴四十年の老トレーナーだった。たった四人の傷だらけの挑戦を描いた感涙ノンフィクション。

目次

後楽園ホール控室
テンカウント
ボクシング屋
透明な高校生
二人のトレーナー
十七歳の闇
光のリング
日本タイトルマッチ
東洋太平洋タイトルマッチ

著者等紹介

平山譲[ヒラヤマユズル]
1968年東京都生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

もとむ

27
ボクシング元世界チャンピオン畑中清詞が引退後に作ったボクシングジム「SOUL BOX」。そこから育った2人のチャンピオン、杉田竜平と中野博。2人の性格は対象的であるが、それぞれの地獄を抱え、それを乗り越えるべくリングに立ち続ける…というノンフィクションながら、小説としても秀逸な一冊。久々の再読だったが泣けました。今、畑中ジムからは清詞会長の実子、建人がチャンピオンに。杉田、中野の両名は引退後それぞれ地元でボクシングジムをオープン。SOUL BOXで培ったものが確実に継承されているようで、本当に嬉しい!2025/09/29

ken

5
元世界チャンピオンの畑中清詞。引退後、どん底からジムを立ち上げ、タイプの違う杉田竜平と中野博を育て世界チャンピオンを目指す。ボクシングノンフィクション。 昭和の時代、プロ野球の首位打者は47人。大相撲の横綱は31人。ボクシングの日本人世界王者は25人。ボクシングは、世界の頂点に立っても喰えない。考えさせられる言葉だった。2020/06/15

半木 糺

4
視覚障害を持つ元世界王者・畑中清詞が創設したジム「SOULBOX」。そこに集った男たちの物語。本書に出てくる男たちは、リングの上で闘う。それは金のためでも、名誉のためでもない。「今そこにいる自分を肯定する」ためである。本書に登場したボクサー杉田竜平と中野博は、共に世界王者になることができなかった。彼らは果たして、己の生を肯定することができたのか。願わくは引退後の彼らが自分を好きであって欲しい。本書を読み終わった後、そう思わずにはいられなかった。2014/04/05

しのはら(か)

3
「ファイブ」ほどの号泣ポイントはないが、現役後のひたむきさに胸が打たれた。世界を極めても、引退後の仕事がないかもしれないリスクの高さ。悲しい現実だが、選手の力量とマネージメント力は別だとも思うし、なんともならない気もする。★★★★2010/06/28

Tadashi Tanohata

2
ボクシング物。主人公が多過ぎる。2014/03/15

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