内容説明
傍聴初心者には、どんな裁判を見たらいいのかわからないし、見どころもチンプンカンプン。初心者代表のマグロが、好奇心全開で、傍聴好きライターのトロに疑問を投げる。「わいせつ事件は混む」「証人の涙は判決を左右する」「検察官は、相手によって役者のように変わる」「喫煙室は、キワドイ情報の宝庫」など、通な回答で、傍聴がグッと身近に。
目次
序幕 マグロの裁判傍聴体験
第1幕 裁判傍聴入門講座
第2幕 裁判は「人生劇場」だ!
第3幕 外国人裁判について考える
第4幕 ねじまがった愛と欲望の下半身裁判
第5幕 “証人”は裁判を盛り上げるバイプレーヤー
第6幕 もしも自分が被告人になったら…
第7幕 裁判所の春夏秋冬
第8幕 おっさん、裁判員にはなりたくない
第9幕 裁判員裁判時代のアケボノ
著者等紹介
北尾トロ[キタオトロ]
1958年福岡県生まれ。フリーライターの傍ら、オンライン古本屋「杉並北尾堂」の店主を務めたり、長野県伊那市で古本とカフェの店「本の家」の営業も。雑誌で連載も持つ
下関マグロ[シモノセキマグロ]
1958年山口県生まれ。フリーライター。増田剛己の名前でビジネス書も多数出版。オールアバウトのHPで「散歩」のガイドもしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
真香@ゆるゆるペース
39
傍聴初心者のマグロさんが質問し、傍聴を趣味とするトロさんが質問に答えていく問答形式。自分のように、裁判の傍聴に興味はあるものの全く何も分からない…という方の入門書としても最適だし、ルポとしても興味深くて面白い。生死に関わらない事件(窃盗・大麻や覚せい剤など)の初公判なら、そこまで敷居が高くないとのことなので、ちょっと行ってみたいかも。裁かれる側になってしまうと、プライバシーも何もあったものではなく、全部丸裸にされてしまうんだなあ、怖い…2019/02/24
MURAMASA
39
北尾トロさんの著作については見かけたらとりあえず買っておくようにしているのでこれも買ってみましたが、裁判傍聴モノではなくて、初心者である下関マグロさんに傍聴についてレクチャーするという形式の本。『ここは懲役四年で~』では初心者丸出しだったトロさんが、ここでは傍聴についてけっこう詳しく、分かりやすく説明してくれる先輩としての役割を果たしているのが面白かったです。巻末に補填されていた裁判員制度についての部分を読むと、自分がもし裁判員に選ばれたらどうしよう、なんて考えさせられます。端から見ている分には 続2010/12/12
モミ
12
傍聴、してみたいな と思ったり、心が痛みそうで絶対無理、と思ったり。 興味はかなり湧きます。が、やはり私には敷居が高く感じます。なのに、本を読むと「最初は交通事故は避けて… 」とメモしてしまいますね。2019/02/18
e r i .
9
小さい公判の雰囲気がなんとなく分かる本。外国人が被告の裁判の様子とか短かったけれど興味深いです。2014/08/05
したっぱ店員
4
北尾さんの傍聴もの・・と、よく確かめずに買ったら、初心者のマグロさんへのレクチャーがほとんどで、ちょっと肩すかし。ダンディー氏の訃報にはびっくりです。「一人でも傍聴人がいると裁判官以下の空気が変わる」の指摘には納得。世の中のためになってますね、トロさん!2010/10/13




