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幻冬舎文庫
躁病見聞録―この世のすべては私のもの

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  • サイズ 文庫判/ページ数 261p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784344414815
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

鬱で押し込められたエネルギーは、躁のビッグウェーヴとなって突然現れた。迸る熱狂に突き動かされ、著者は世界の頂点を目指す!が、オーストラリアから強制送還、逃走しバンコク市街地で大暴れ、タイ国際拘置所からの脱出計画、そしてマフィアのボスを訪ねてイタリアへ…。禁断の世界紀(奇)行、夢か現か妄想か!?躁病者、初めての衝撃手記。

目次

第1部 躁期のビッグウェーヴは突然に(入国…のはずが日本行き強制送還!!;タイ縦断ショッピング・ジャンキー;奇行トラブル続出の躁病期;誇大妄想の果てに;慢性的な金欠状態と研ぎ澄まされる神経;タイ国際拘置所からの脱出計画!?;警察病院の暴力病棟;イタリアン・マフィアのボスと契りを交わす!?)
第2部 虚々実々!?世にも奇妙な世界“奇行”(再び躁の大津波がやってきた!;ローマでビッグ・ボスと再会!?;タイ発!狂熱のムエタイ体験;バンコクで出会った日本人やくざ;チャイニーズ・マフィアと裏社会;国際拘置所での大乱闘!!;バンコク市街地で妄想大爆発!!;タイ国立大学病院への強制収容;閉鎖病棟)

著者等紹介

加藤達夫[カトウタツオ]
1972年愛知県生まれ。国立静岡大学人文学部卒業。卒業後、教育出版社、人材派遣会社に勤めるが、病気を抱えながら会社員生活を送ることに限界を感じ退職する。病名は双極性感情障害で六回の入院歴がある。職業作家を目指し小説、ノンフィクションを執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yスキー

13
これは危ない。躁病を患ってる時に体験したり思ったりしたことを書いてるのですが、自分が躁状態になったような錯覚を感じました。電車の中など、公共の場で読むのは控えた方がいいです。つまり、そんだけ感情移入するくらい面白いということです。読んで見てください。2010/06/15

ぺーいち

9
頭も体もフルスロットル。無防備な脳は電撃的な閃きを繰り返す。躁病患者の手記は、思考のスピードに書く手が追いつかず、支離滅裂になりがちと言う。病状の安定期に過去を振り返る形で書かれた本作は、ちゃんと読める。病中の常軌を逸した行動を自ら解説するのがおもしろい。2010/08/13

bbblind

5
躁鬱病を抱える著者が、重い躁状態で訪れた海外旅行先で次から次へと引き起こした滅茶苦茶な騒動を、冷静かつ緻密な筆致で綴ったノンフィクション。感傷的な部分が全く無く、客観的な記述に終始しているため、本来は悲壮なはずの体験を、破天荒で命知らずの旅行者が無頼に振舞う旅行記としてついつい楽しく読んでしまう。とは言え、著者の体験はかなり壮絶で、よく今まで無事だったな、と思えるほど。外から見たらわからない躁状態の思考回路を解説しているので、一見支離滅裂な行動にも一応本人なりの原理があることがわかる。2010/06/13

arisaka

4
躁状態ピーク時に引き起こした騒動を書き綴った手記。どこまでが現実でどこからが妄想なのか、だんだんわからなくなってきて、読んでいてこっちがすごく不安定になる。シンドイけど全能感が楽しくて、躁の発作をどこかで待ち望んでしまうというのも、わかる気がする。2013/12/03

三崎口@ネットつないだら本格復帰します

3
久しぶりに読んだ。こんなぶっ飛んだ内容の本はなかなかお目にかかれないw大好きな本の1つだ。読みものとしては理屈抜きに面白い、が病気として考えれば周囲の人も本人も大変で気の毒である。俺も躁鬱の気があるのでトラブルメイカーなのを自覚している。読んでいて著者と考えが似ているところがあり苦笑いしてしまった。著者の現在が少し心配2014/04/10

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