内容説明
キューババンドの圧倒的な表現力に触れ、社会に曼延する想像力の欠如について思いを馳せる。蟹を食べに行った上海で、文学や音楽における「微妙な差異」を考える。『シンドラーのリスト』を観て、ヒューマニズムの矛盾を突く―。日々の体験が、村上龍の思考を刺激する。規範ではなく戦略としての「生き方」を見つめ直す24章。
目次
クール・ビスと経済制裁
貧乏な老人はどう生きればいいのか
北朝鮮コマンドの「文脈の断片」
「この程度」の外交能力
現代を象徴するキーワードは「趣味」
「微妙な違い」が差異のすべて
「戦争概念」の変化
ライブドア事件と大手既成メディア
民主党と永田元議員の悪夢
大手既成メディアが滅亡する日
攻撃とリスク(ドイツW杯1)
惨敗は洗練と閉塞の象徴(ドイツW杯2)
北朝鮮のミサイルで大騒ぎ
日本はハワイを買えばよかった
レバノン侵攻より梅雨明けが重要なのか
北朝鮮が核実験をした、らしい
ソウル明洞の屋台で考えたこと
国家と個人の優先事項
『半島を出よ』の亡霊のような影響力
「もっと多く救えたはずだ」とシンドラーは…
不祥事で、会社経営者はなぜペコペコ謝るのか
「NO」にあたる否定語がない日本
「どう生きるのか」という問いのない社会
著者等紹介
村上龍[ムラカミリュウ]
1952年長崎県生まれ。76年「限りなく透明に近いブルー」で第七五回芥川賞受賞。「コインロッカー・ベイビーズ」で野間文芸新人賞、「半島を出よ」では野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。『トパーズ』『KYOKO』で映画監督も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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