内容説明
電車事故で最愛の息子を失った男。慰謝料を株に突っ込み大当たりした日から人生は激変した。増え続ける金、愛人との生活、妻や娘との不和。ある日、会社の倒産情報と空売りの裏取引を持ちかけられた男はその誘いに乗るのだが…。人生も株も「底」を打った男が、家族の絆を取り戻すため、人生をかけた大勝負に挑む!超一級の経済犯罪小説。
著者等紹介
樹林伸[キバヤシシン]
1962年東京都生まれ。『金田一少年の事件簿』『神の雫』など多数のメガヒット漫画の原作者として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
★グラスハート★
60
2.5 電車事故で息子を亡くした主人公が慰謝料で株の世界に嵌っていき、家庭崩壊、インサイダーによるどん底からの逆転劇を見せる。早い段階からオチがどうなるのかは想像がついているものの、知らない人にもわかりやすく株取引について記載されており、丁寧に物語を描かれていたように感じる。そして、藤木が大人しなぁと思っていたらそういうことだったのかと…。ただ、割とリアルに描いてくれているのに一つ気になることがある。木曜に株を買い戻して、今週末の支払いには間に合わないと思う。2021/11/03
ニゴディー
8
何度も挫折しそうになりながらも読了。 終盤は悪くはなかったとは思うけど全体としてはとても微妙。 設定についてリアリティのある部分とエンタメ的な部分、表現として踏み込んだリアルな部分とマンガ的なエンタメな部分の表現がどうも噛み合っていなくて中途半端な印象。 小説ではなくマンガやドラマの方が良いのかも。 ページ数の割りには読みやすい。2021/11/28
_apojun_
4
電車事故で息子を亡くした主人公が株の世界にのめりこみ、そこで利益を上げてしまったことによる家庭崩壊。そして、主人公を襲うピンチという展開に関係者が色々繋がってきて・・・というストーリーでぐいぐいと読み進めさせてくれる本。読みながら想像していたように最後はハッピーエンド。あとがきにもあるけど、これは株の話じゃなくて家族を描いた物語なんだと思う。 この手の展開でぐいぐい来る本は、次に何が起こるかを早く知りたくて細かいとこをすっ飛ばして読んじゃうので、じっくり再読すると初読では見えなかったものが見えてくるかも。2020/09/08
titilogy1739
4
面白かった。 裏社会がいろいろ楽しめた。2016/07/03
たたた
3
うん。エンタメとして面白かった。ツッコミどころ満載だし、出てくるキャラクター皆がよくよく考えるとダメな人ばっかり。2015/01/23