内容説明
「あの時、桑田を憎んでいた」。盟友との絆を引き裂かれた、ドラフト当日の信じられない出来事。野茂・伊良部らとの特別な男の戦い。9年間過ごし、放り出された巨人軍への愛憎。例のない左膝の大手術と地獄のリハビリ、そして、最後の一振りに賭けた思い。最後まで自分の信じる道を貫いた、不世出のスーパースター、清原和博初めての自叙伝。
目次
第1章 岸和田
第2章 富田林
第3章 所沢
第4章 東京
第5章 大阪
著者等紹介
清原和博[キヨハラカズヒロ]
1967年大阪府岸和田市生まれ。5季連続で甲子園に出場、通算13本塁打を放つ。85年に西武ライオンズに入団。翌年、高卒新人新記録となる31本塁打を記録。96年に巨人に移籍。2004年に2000本安打、05年に500本塁打を達成。08年に引退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
澤水月
24
知的すぎ清原…誕生時から大きかった。祖父のルーツは吉野、鬼伝説の地。大きい人々の末裔なのかもしれない。バッティングは失敗で成り立つ。10回のうち7回打てなくて3割バッターなのだ。桑田は一年初の甲子園で二回完封、ホームランも僕より打った…番長本と同じ人物の語りですこれ!w正伝本は現状これなのだろうが、まぁ幻冬・見城氏ちらつく。王、桑田、仰木に絞り徳光に王の真意解かせる解説まで実に構成うまい。ただアドレナリン出方や05年手術後の痛みに耐え兼ね暴れた描写ほかどうしても薬物使用を想起…(子供の絵で夫人が穴塞ぐ…)2016/02/14
マッちゃま
22
まさにタイトル通りな内容。男 清原の野球人生を描いた内容でした。野球との出会い、PL時代と盟友 桑田との出会い、運命のドラフトを経て所沢へ、プロ野球の世界で暴れ、再び東京へ向かい、最後に男の道を歩いたのは生まれ育った大阪であった。様々な男たちとの出会い、ファンの知らなかった男同士の会話、実に格好良く描かれております。その後の彼も知る今ともなれば、いやらしい見方も出来るのでしょう。でも僕としては男 清原の心情を綴った内容でもあると思います。2019/03/26
Yスキー
7
マスコミから伝わるイメージは、アホなおっさんって感じでした。この本から伝わってきたのは、彼はまっすぐで純粋な、ものすごくかっこいい男ということでした。その節は、ほんとすみませんでした!ジャイアンツファンより。2011/06/01
Toshiyuki Maruyama
4
インタビューとしてはとてもよくできてるし、幻冬社の見城社長はよくこれを企画したと思うが、今となっては、すべてが台無しだ。きれいごとにしか聞こえない。2016/02/22
だんいん
3
冒頭『ラストサムライ』の台詞の引用から始まり、確かに清原さんが好きそうな映画だと思いました。最初に巨人からクビを言い渡されるシーンを描き、そこから幼少期のエピソードを始めるという演劇的、小説的なテクニックが使われていたのも印象的でした。清原さんもお母様も、どこまでもピュアで、思い込んだこと、思い込まされたこと、を疑わずどこまでも突き進んでしまう方なのだと感じ、「なんで!待って!考えて!」と読みながら思わず叫びたくなるほどの危なっかしさ、繊細過ぎるがゆえの突っ走りが、人間としての魅力であるようにも感じます。2019/06/30