幻冬舎文庫
野分一過―酔いどれ小籐次留書

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  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784344414327
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

野分の到来を予見して、長屋の面々と芝神明社へ避難した小籐次は、そこで知り合った若い女の飼い猫探しに同道し、千枚通しで殺された彼女の旦那を発見する。物盗りの所業か。小籐次はそう見立てたが、野分一過の大川に同様の手口で殺された男の死体が揚がり、事態が急変。はたして、事件の裏には何が隠されているのか。大人気シリーズ、第十三弾。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。日本大学芸術学部卒。『闘牛』でデビュー。98年に時代小説『密命―見参!寒月霞斬り』を発表するや、迫力のある殺陣と人情味溢れる物語で読者の圧倒的支持を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

48
小説を読み切った翌朝、今日は何を読むかと本棚を眺めるのを常としている。『野分一過』は夏過ぎ台風シーズンに読もうと思っていたのだが、昨日4月3日は記録的な春の嵐。すぅっと手が伸びた。風速40mの突風と雨が吹き荒れる中、臨場感たっぷりに読みました。前巻『杜若艶姿』では想いを寄する人おりょう様と結ばれ、「眼千両」「杜若半四郎」と称せられる岩井半四郎率いる市村座の興業におりょう様をエスコートした小籐次。今巻、小籐次はあくまで分をわきまえた振る舞いながらも、おりょう様は積極的。小籐次よ、この、このっ、幸せ者め! 2012/04/04

TakaUP48

39
野分の予兆で、新兵衛長屋は芝明神へ避難。飼い猫騒ぎのおすぎ関係の千枚通し連続殺人事件は、影の男を始末して落着。野分一過でお夕と駿太郎は深川巡り、観右衛門が須崎村に贅沢なおりょうへの屋敷を案内、後「望外川荘」と命名。美造親分の口利きで、深川惣名主・三河蔦屋の12代当主より13代一家の誘拐事件の解決を依頼され落着。引越し目前に、おりょうの両親、水野夫妻、昌右衛門らを招いて「不酔庵」で茶会を。おりょうの積極的大胆な発言に、まさに小籐次は”中高年の星”!羨まし!元持ち主旗本のきな臭い企みに、小籐次正義の一振り。 2021/05/27

くまクマ

24
久しぶりに、ちょっとだけど、おしんさんが出てきて安心。そして、梅五郎御隠居も頑張りましたね。2021/04/23

ichi

22
シリーズ第13巻。何と!小藤次とおりょうさんが永遠の愛を誓う。という巻でした。そうなってほしい。と望んでいましたが…、佐伯さんありがとうございます。2016/12/04

calaf

22
野分か...今みたいな台風進路予想なんてない時代だから、直前まで分からなかったのだろうなぁ...2014/08/06

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