内容説明
北欧の国で出会ったのは薔薇色の頬をした温かい人たちだった。旅にまつわる名エッセイ。
目次
舌の上のフィンランド
これを1リットルください。
路面電車に乗って
スオミ食堂
カンボジアの朝日。ヘルシンキの夕暮れ。
ヤルッコ、ヤッチマイナ!
わたしのそばにいて
夜にもまれる
クラブ「地獄」
芸術家の夜〔ほか〕
著者等紹介
片桐はいり[カタギリハイリ]
1963年東京都生まれ。成蹊大学卒業。俳優として、舞台、映画、テレビと幅広く活躍している。主な出演作に舞台「片桐はいり一人芝居『ベンチャーズの夜』」「マシーン日記」「R2C2」など、映画「かもめ食堂」「なくもんか」など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
559
オール現地ロケ映画『かもめ食堂』の撮影のために約1ヶ月を過ごした、片桐はいりさんのフィンランド滞在記。当地での撮影の様子や映画製作にまつわる彼我の違い、食から生活文化の諸々まで自由なスタイルで語っている。その語りには片桐はいりさんご本人の姿がありありと見て取れるところはさすがに俳優稼業。何処にいても存在感は抜群だ。彼女はフィンランドでの生活を大いに楽しむのだが、何でも美味しく食べられる性質というのも大いに寄与しているようだ。例えば野性味のあるトナカイの肉のベリーソースかけ。食べてみたいような気もするが。2017/04/27
ミカママ
546
『かもめ食堂』で出会った、はいり女史の衝撃は忘れない。お顔から体型、すべてがごつごつとした印象。しかしその存在感、ガーッと押してくる感じ。それが今日の彼女を造っている。そんな彼女のエッセイ、以前読み友さんにもオススメいただいていたが、今回やっと読めた。なんたる行動力、なんたる文章力。今はただ、彼女にエッセイを書かせてくれた幻冬舎の編集者にお礼を言いたい。そして今までまったく興味のなかったフィンランドという国に初めて訪れてみたい、と思わせてくれたエッセイに感謝。2021/10/03
ダリヤ
222
ふぃんらんどで、べりー類を、1ℓ買いしたい。ペチカのあたたかさを、このはだで、たいけんしてみたい。ばらいろにさせながらわらう、ふぃんらんどのひとびとにあいたい。片桐はいりさんがたびしてきたふぃんらんどったら、たのしそうでしかたがない。いつかわたしも、ふぃんらんどへのたびのけいかくをたてたい。2011/11/28
masa@レビューお休み中
187
この本、片桐はいりさんの初エッセイだったんですね。あとがきを読んで知ったのですが、はじめてとは思えない読みやすさと、面白さがいっぱい詰まっているんです。かれこれ、10年近く前に放映された『かもめ食堂』の撮影でのできごとを綴った旅エッセイになります。はいりさんの独特の視点で見た、一ヶ月のフィンランド生活を切り抜いています。面白すぎて本当に実話なの?って確認したくなるような逸話がたくさんでてきます。いやぁ、とにかくすごいです。豪傑で豪快で、この人怖いものなんてないんじゃないかって思ってしまうほどです。(笑)2014/08/07
❁かな❁
184
以前、映画『かもめ食堂』を観てとても好みでした♡こちらは片桐はいりさんが撮影でフィンランドに行かれていた時の旅の思い出のエッセイ♪読んでいると、はいりさんのその時の様子が頭に浮かんできてユーモラスな感じで面白かったです★『かもめ食堂』の映画でも感じていましたがフィンランドの方々の穏やかで温かいお人柄がよくわかり、素敵です♡北欧グッズも洗練されていてオシャレですよね!装丁も北欧の雰囲気で可愛いです*ほっこりしたり、クスッと笑ってしまうエッセイでとっても楽しめました♬『グアテマラの弟』も読んでみたいなぁ♡2017/01/15