内容説明
廓遊びを知り尽くしたお大尽を相手に一歩も引かず、本気にさせた若き花魁葛城。十年に一度、五丁町一を謳われ全盛を誇ったそのとき、葛城の姿が忽然と消えた。一体何が起こったのか?失踪事件の謎を追いながら、吉原そのものを鮮やかに描き出した時代ミステリーの傑作。選考委員絶賛の第一三七回直木賞受賞作。
著者等紹介
松井今朝子[マツイケサコ]
1953年京都府生まれ。早稲田大学大学院で演劇学を学び、松竹株式会社で歌舞伎の企画・制作に携わる。フリーとして歌舞伎の評論などを手がけた後、小説家デビュー。「吉原手引草」で第一三七回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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