内容説明
初めての骨董市で改めて知った人の手の温もり。結婚式の立会人を務めて実感した一期一会。妹の赤ちゃんに見たミルク色の幸せ。未知の国モンゴルで触れた優しさ。マイペースな四匹の猫と元気すぎる一匹の犬が傍らにいる喜び。―明日もよい日でありますように。小さな日常を慈しむ女優の、時に笑えて時に心に沁みる、日記エッセイ。
目次
2002年 秋
2003年 冬
2003年 春
2003年 夏
2003年 秋
2004年 冬
著者等紹介
石田ゆり子[イシダユリコ]
1969年東京都生まれ。女優。88年ドラマ「海の群星」でデビュー。その後ドラマ「Dr.コトー診療所」、映画「解夏」をはじめ、様々な作品に出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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読書素人本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
133
前作に引き続き、相変わらずとても素敵なエッセイでした。読んでいてココロがフワフワと緩み、和んでいく感覚はなかなか味わえないですね。2003年から2004年にかけてのコトが綴られており、『Dr.コトー』や『解夏』の出演の頃なので、なかなか月日の流れを感じます。本書を読むと決して自分に無理はしてはいけないんだ。あくまで自然体でいこうという気にさせてくれます。昨今、少し自分が不安定な時期にあり、色々と塞ぎがちだっただけに余計に本書のありがたみを感じるコトができました。本当にココロ温まる素敵な一冊となりました。2020/10/03
ゆきち
70
ゆり子さんのエッセイは、飾り気がなく、尖ったところもなく、かといって綺麗すぎる文章でもなく、ありのままのゆり子さんが、ありのままの気持ちで書いていることがとても伝わってくる。読んでいると、「ああ、わたしも同じようなこと考えたことあるなぁ。ひとりじゃないんだなぁ。」と心がほっかりする。間違うこともあるし、おこがましいと反省してしまうこともあるし、自分を褒めたくなることもある。そんな、ゆり子さんの一日いちにちが、愛おしくなる。33歳のゆり子さんは、今のわたしから見ると年下。だからか、とても可愛い。愛おしい。2018/06/20
nyaoko
67
石田ゆり子さんが30代前半〜半ば頃のエッセイ。女優としてもう1人前になってるのに、自分はまだまだだと思っている。そんな事ないんだけど。「解夏」のゆり子さん、私は号泣しながら映画館で見ました。彼女の静かに微笑む演技とか、沈黙の中に怒りを伝える演技とか、印象深いです。2018/08/07
瑪瑙(サードニックス)
47
良かったです。石田ゆり子さんは若い頃からこんな風にしっかりとした考え方を持っていらっしゃったのですね。『天然日和』の時よりもよりハッキリと考え方だけではなく、感じ方やちょっと神秘的な一面も知る事が出来て、そう感じました。今でも美しくて若くてご活躍されている秘訣がここにあったのですね。2021/03/12
ゆか
40
透明感のある方だとは思ってましたが、本書を読了し更にそのイメージが強まりました。日々を淡々と綴っているのですが、自然体でいて、言葉に優しい性格が溢れています。こんな大人の女性になりたいなぁ〜と。結婚していないのが不思議な女優さんです。本書を読むと自分まで優しい気持ちになれます。ちょっとした嫌な事ぐらいいいんじゃない?って。元気がない時に再読したくなる一冊です。女性にお勧め。タレント本なんでしょうが、文章の雰囲気も好きです。2016/09/22