内容説明
「あいつ殺されたらしいで」。兄からの久しぶりの電話は、十三年前に失踪した父の死を告げるものだった。数年ぶりに顔を揃えた家族四人は、時間を取り戻すように語りだす。一つ屋根の下で暮らしたあの頃のことを…。「人を愛したことがない男」の異名を持つ著者だからこそ描けた「七割の作り話と三割の実話」で構成された渾身の家族小説。
著者等紹介
東野幸治[ヒガシノコウジ]
1967年兵庫県生まれ。高校在学中に吉本興業の新人オーディションに合格、お笑い芸人となる。卓越したトーク力に定評があり、今やバラエティ番組には欠かせない存在となっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yk
9
東野ダディ好きとしてはおもしろかった。七割の作り話と三割の実話というキャッチコピーもいい。こういう何とも言えない気持ちになるのが好きなんだろうな。この感じたくさんの人に味わってもらいたい。2022/03/01
さるまる
9
図書館で東野圭吾さんの本を借りたつもりが、あれって…wたぶん隣にあって間違えて借りちゃったんでしょうw ストーリーも展開の仕方も、狙っているところもなかなか面白くセンスはあると思います。ただいかんせんそこに技術が全く追いついていないので読むのに結構苦労します。ただ、書いていればそのあたりは解決すると思うので、東野さんにはもっと小説に挑戦してほしいなあと思います。2020/09/07
m
9
大阪の貧乏を垣間見た、ような気がする。2012/10/01
ゆか
8
この人が小説書いてるってのは知らなかった。同性で有名すぎる作家さんがいるので、間違って買ってしまう人もいそう(笑)登場人物は誰もが人間くさくて、こらこら…と思う人もチラホラいたものの、期待値も低かったし、ページ数も少なかったのでスラスラ読めた。事故の下りはさすがに実話ではないと思うけど、どの部分が実話なのかは気になるところ。2015/03/01
ちぃ
8
文章の上手い下手は置いておいて…7割のフィクションと3割の実話とあるけど、結構ベビーなんですが、どこが実話なんだろ…?何か5人ともが全員淡白な家族愛で、きれい事ばかりの物語も好きにはなれないけど、これまた極端。目線が長男なのか、次男なのかも分かりづらかった。ていうか、こんなお姉ちゃんやなんですけど。。。2014/09/23
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