内容説明
「そろそろ自分の死に際のことを考え始めている」島田紳助。「『もうあいつには勝てんな』と他の芸人にいわせたい」松本人志。互いに“天才”と認め合う二人が、照れも飾りもなく本音だけで綴った深遠なる「人生哲学」。お笑い、日本、恋愛、家族…ここまでさらけ出してしまって、本当にいいのか?二人の異才の全思考、待望の文庫化。
目次
第1章 松本紳助、「笑い」の哲学を語る
第2章 松本紳助、「人生哲学」を語る(友達について;結婚、そして家族について;いちばんについて;子供、そして教育について;お金について;日本、そして日本人について;お笑いについて;生き方について;今後の自分について)
第3章 島田紳助と松本人志の邂逅
著者等紹介
島田紳助[シマダシンスケ]
1956年京都府生まれ。77年に漫才コンビ「紳助・竜介」でデビュー
松本人志[マツモトヒトシ]
1963年兵庫県生まれ。83年に浜田雅功とのコンビ「ダウンタウン」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コウメ
52
僕は2人とも好きなのでとても読みやすかった前半は「松本紳助」(松紳)のテレビ番組についての内容。何度か(松伸)は見ているけどおっさん二人組が喋っているだけなのにあの面白さ深さはいつもすごいと思う。タイトルのお二人の「哲学」というものは後半から、2019/11/06
gtn
26
トーク番組「松本紳助」について、目上の人と喋る自分の顔を視聴者に見せることに意味があり、笑いを取ることが目的ではなかったと語る松本。言い訳しなくとも、繊細な松本が尊敬する人に傍若無人に振る舞えないことなど視聴者は分かっている。ともあれ、テレビ局は、たまに天才に天才をぶつける愚を犯す。タケシムケン然り、何やってんだテレビ然り。2021/05/01
デビっちん
21
笑い人生についての各種項目に、島田氏と松本氏の2人が自身の考えを述べる形式で話が進みます。やり方は違えど、お笑いの最高峰に登りつめた2人の考えが対比されていて刺激的でした。芸人で名前が売れ続ける人はめちゃくちゃ頭を使っていることが大変よくわかります。2019/07/22
檜村
12
正直言って、今のお笑いは好きじゃない。その理由は体をはったものや、毒舌が占めているようにも思えてテレビを観る機会は格段に減った。僕の中でのお笑いはやっぱり話芸であることからこの本を読むことにした。島田紳助と松本人志が互いを認め合い笑いの哲学を持って語り合う本書。リアルタイムで観ていたこともあり2人の話芸は我々視聴者を楽しませてくれた。しかし、その相手を楽しませることの裏にはたくさんの苦悩があって工夫を何度も繰り返し分析して今に繋がっているのだと思う。お笑いを志す若者がいるならこの2人の話芸を盗んでほしい。2016/01/03
0607xxx
10
笑いは勿論の事、人生哲学も書かれており面白かった。島田紳助は面白いおっさんというのは、よく分かる。しかし、後年のイメージなのか、本からでも自分語りや「素敵やん」の声が聞こえてきた(笑)2017/05/16