内容説明
「彼は二十五年ものあいだ、私の情夫だった。同時に私も、彼の情婦だったのだ―」。人生には、結ばれないまま、終わらない恋がある。つきあっていて楽しく、刺激的でさえあればよかった。つまらなくなると、男から遠のいた。すまないといった殊勝な反省心は、これっぽっちもなかった…。恋愛小説の名手が色濃く描く、四半世紀にわたる情事の記憶。
著者等紹介
藤堂志津子[トウドウシズコ]
札幌市生まれ。1987年「マドンナのごとく」で北海道新聞文学賞を、88年「熟れてゆく夏」で第一〇〇回直木賞を受賞。2003年「秋の猫」で第一六回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キムチ
36
短編集。読んだ時の自分の年齢と登場するヒロインらの立ち位置が同じ温度を感じさせられた。来し方を見つめ、いくすえを躊躇する・・そんなことが始まる不惑を過ぎた女性。面白いといったら嘘になるような人の小狡さ、ナルシズム、うその塗り固め・・とか心理描写は「他人事」としてみるから、面白いけど。
はる
29
人間らしい「ナマモノ」感が強い短編集。 表題の「情夫」は長い時間をかけて描かれる男女の変わった関係。スッキリ終わる話しとかなかったけどだからこそ、人間らしくてナマモノだよなあと思う。自分好みな本。2021/10/02
きのこ
22
多分に藤堂女史の実体験が盛り込まれてるのでは?w ダラっとした男女関係が小粋にまとまってて面白かった。2016/09/28
kana
4
図書館本。再読だったんだ😅💦💦 かろうじて読み覚えあったの最後だけなんだけど、私の記憶力orz珍しく旦那さんがこの本どうしたの?って聞いてきたのは作者と名字が同じだったから笑。 4年前と同じ感想だけどもこのかたの文章好き😆2020/12/07
roomy
4
単行本で読了。2012/10/19
-
- 電子書籍
- 男子高校生で売れっ子ライトノベル作家を…
-
- 電子書籍
- べるぜバブ モノクロ版 4 ジャンプコ…