内容説明
町年寄の突然の自害、米会所の急なお取り潰し―。久慈屋の掛取りに従った小籐次が観右衛門から聞かされた騒動の背景は、事がそれだけでは収まらない気配を見せていた。折しも市中に小籐次の名を騙り、法外な値で研ぎ仕事をする男が出現。素性を探るため、小籐次は東奔西走するが、予想外の事態に突き当たる。超人気シリーズ、第十一弾。
著者等紹介
佐伯泰英［サエキヤスヒデ］
１９４２年北九州市生まれ。日本大学芸術学部卒。『闘牛』でデビュー。９８年に時代小説『密命―見参！寒月霞斬り』を発表するや、迫力のある殺陣と人情味溢れる物語で読者の圧倒的支持を得る（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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TakaUP48
40
江戸は、町年寄の自裁、米会所閉鎖など米相場大荒れのご時世だ。水野家の下屋敷へ駿太郎を連れておりょうに逢いに行くと、水野夫妻の歓迎を受け泊まることに。おりょうと夢うつつのひとときを…。ニセ小籐次が出現！小城藩鍋島家分家・直篤の独断専行と、北堀五郎兵衛を偽小籐次に仕立て新庄藩の留守居役を襲わせる。読売空蔵の目前で、真偽対決！来島水軍流漣にて、偽小籐次を始末。塀上からは拍手の嵐。おりょうが鎌倉建長寺へ歌合わせに出掛けることになり、小籐次が同行。途中、失礼なる御番衆・新免亀千代と遭遇し、無粋者退治を。やれやれ…。2021/05/22
佐々陽太朗（K.Tsubota）
40
ついに十六、七年もの間、想いを寄せたただ一人の女（ひと）、おりょう様と……。これは夢じゃ、夢にございますな。夢なら醒めんでくれ。あぁ……ついに……2012/02/05
くまクマ
19
おりょう様の想いも強かったんですね。小籐次やりましたねー。でも、歌人になる？どうなっていくのか気になります！2021/04/14
ichi
19
シリーズ第１１巻。小藤次とおりょうの関係に新展開！この先どう進んでいくのか？気になってたまらないです。2016/11/07
calaf
15
相場師が敗北したら、その周辺も共倒れ...有名になれば必ず偽物が現れる...現在にも通じる人間社会の真理なのかも。。。2014/02/26
