内容説明
武家名士の若妻である浪路は、比類なき美貌と卓越した剣の腕をもつ二十八歳。殺された父の仇を討つため、年若き弟の菊之助を連れ旅に出る。犯人をかくまう重四郎の道場に参じた姉弟は、全門徒をなぎ倒すが、卑劣な罠によって捕縛されてしまう。緊縛された二人を前に、想像を絶する凌辱と責めの宴が、幕を明けた―。SM超大作、ここに復活。
著者等紹介
団鬼六[ダンオニロク]
1931年滋賀県彦根市生まれ。関西学院大学法学部卒業。57年文藝春秋オール新人杯に入選し、作家デビュー。『花と蛇』『肉の顔役』『夕顔夫人』などの作品でSM文学の第一人者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マリリン
12
鬼ゆりは、朱色の花弁全面が、暗紫色の血痕のようなまだらに覆われている…何か横によじれたい歪な形で咲き、どことなく不気味な感じがする。まさに物語を表す言葉であった。一刀流の達人美女浪路と弟が仇討ちに行くが、いやらしいというより凄まじいSM作品だ。団鬼六作品は、花房観音作品に惹かれて読んでみた。この作品で2作目だが、上巻685㌻一気に読んでしまった。2017/02/06
ニコラス@ケンジ
1
団鬼六の最高傑作 と某作家の書評で読んで。 やってること自体はいつもの鬼六世界 主人公たちが武家ってことで 今までより屈辱感は強いかもしれない2022/09/05
麻亜
1
初団先生。時代物なので読みづらいと思ったけど、案外わかりやすい。2017/07/16
みかんの皮放置界の新星
1
この世と書いて地獄と読むよ。団先生のご冥福を祈って。
柚樹
0
ずっと胸糞で読むのが辛かった・・・とりあえず上を読みきったけど下も読むのかと思うと気が進まない・・・2017/01/13