内容説明
一九五五年、十六歳の曾我輝雅は家出をし、憧れの船乗りになった。「果てのない果てへ旅している」。それは、妾の子という偏見と差別に苦しんだ末にやっと手にした自由だった。博打に酒、女に喧嘩と破天荒な生活を送っていたが、彼はまだ見ぬ世界を求めていた―。画家・黒田征太郎の青春時代をもとに、戦後日本の風俗をも描き切った感動長編。
著者等紹介
梁石日[ヤンソギル]
1936年大阪府生まれ。「血と骨」で第一一回山本周五郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kou
11
一時期、梁石日の小説に嵌っていた。久々に読んでみたら痛快です。 下巻へ向かう。 2015/08/24
方々亭
4
ヤン・ソギルの書く人物は、皆過剰なほどのエネルギーを持っている。イラストレーターの黒田征太郎の青春時代のエピソードを下敷きとした物語だが、一人の人間のエピソードとは思えないような怒涛の展開で、上下巻をあっという間に読み終わってしまった。2025/03/13
Ikuto Nagura
2
船乗りの魅力的な冒険譚と、退廃的な生活への滑落。下巻も楽しみだ。2014/01/29
亀之助
1
黒田征太郎の自叙伝2014/03/16
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