内容説明
迷い、失意のどん底に落ち、それでも人は生きていく。二十年間勤めた会社を辞めて足掻き続ける男、捨てた故郷へ向かう道中で自分自身を見つめ直す男…著者が自らを投影した「俺」たちが、バイクで旅を続ける。そんな不器用な男たちの愛すべき生き様を描いた全三十六編の傑作短編集。単行本刊行時の友情秘話を綴った書き下ろしエッセイも収録。
著者等紹介
山田深夜[ヤマダシンヤ]
1961年福島県須賀川市生まれ。地元の高校を卒業後、神奈川県横須賀市で私鉄職員として約二十年間勤務。初の長編小説『電車屋赤城』(角川書店)が吉川英治文学新人賞の候補になり、注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rakim
5
確かに世の中には「女性ライダー」もいるのだけれど、この中の流れてゆく人物は女性とは一線を画した男性。人と人との関係性がとても優しい。格好いいです。片岡さん世代でもあるのでスローなブギはわかります…。全編にあるブルースのリズムがとても好み。山田深夜さんの本は2冊目ですがこちらの方が原点に近いのですね。2012/12/06
たーくん
3
バイク小説集。もっともっと読みたい作家だ。 2008/09/01
ほじゅどー
2
昔バイクでよく行った北海道にまた行きたくなる。2009/12/04
コタツ
1
バイクは危なげな乗り物で更に孤独。それが故に、行く先々の一期一会を愛し、風景を身体で受け止めていく。 旅の楽しさや妙がふんだんに詰まったオムニバス集。どこまでが本当の出来事か、どこまでが想像の産物か。あやふやで摩訶不思議な雰囲気がひとつひとつの作品から滲み出ていて素敵であった。 僕もまたバイカーでもあるので身体が疼いてくる。アウトローへの憧憬が溢れて危険ですw2015/07/15
uso800
0
アウトローだなぁ☆憧れる!2012/02/15
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