内容説明
台湾人からもちかけられた漢方薬の売買によって、歌舞伎町の抗争に巻き込まれたテツとガク。見返りに中華料理店の名門『龍門』を手に入れるが、麻薬を狙う蛇頭の執拗な追跡が始まった…。研ぎ澄まされた勘と才覚と腕っ節を頼りに、のし上がろうとする無法者達は、金と命を守ることができるのか?裏社会で生きる人間の真実を描く傑作大長編。
著者等紹介
梁石日[ヤンソギル]
1936年大阪府生まれ。『血と骨』で第一一回山本周五郎賞受賞。同作品は映画化され絶賛を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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愛 飢男
18
梁石日さん、二冊目。在日の悲哀が籠った作品。うーん 面白かったんだけどラストが何だかあっけないという感じでしょうか 睡魔の印象が強烈だっただけに期待しすぎ?(^.^)2016/03/01
タカシ
7
歌舞伎町で商売するテツとガクは漢方薬の売買から麻薬の抗争に巻き込まれ…。それぞれのキャラが良く、話もテンポ良くて面白かったです。2018/09/04
Tomomi Yazaki
4
ヤクザ・宗教・ニューハーフ・麻薬・中国人・在日・暴力、そして多国籍な街・新宿が舞台のまさにカオスな小説だ。混沌としていて、場末の映画を鑑賞している気分になった。起伏の乏しい話の流れから打って変わって、アドレナリン全開のラストで、仁義なき戦いを観て映画館から出てきてからの歩き方が変わってしまう、そんな気分にさせられる。この手の本は麻薬だ。あまりのめり込まない方がいい。だけど、今西沙織だけ常にフルネームで記されていたのは、何故だろうか。著者の何かのメッセージだろうか。考え過ぎか・・・。2018/06/10
権蔵
2
シリアスなハードボイルドと思いきや、ドタバタ喜劇のようなテンポ良い会話。 そんな中にも三人の味ある男たち?を中心に、それぞれの幸せを求める姿、人間模様が描かれていて、あっという間に読破。 これ、映画化されたら面白そうです。2013/10/22
我が輩は猫である
2
登場人物が個性的で人間味があってよい2009/11/01
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