内容説明
四十半ばで小唄の稽古を始めたものの、男女の仲の唄に感情移入できずに四苦八苦。酷暑のサムイ島で吉田拓郎の魅力を再発見。ミャウリンガルで翻訳できない十九歳の老猫の遠吠え。飼い猫を抱っこすると、つい歌ってしまう「ネコバカ」の歌。…ロック少女だった頃から今にいたるまで、「音」にまつわるあれこれの、するどく笑える名エッセイ。
目次
小唄を習う
ビートルズと北島三郎
レゲエとご隠居
「かあさんの歌」の不思議な力
下校の曲、手品の曲
隣のおやじの起床ラッパ
同窓会の歌合戦
やっぱりマービン・ゲイ
あの人は今
トリオ・ロス・パンチョス、第四のメンバー〔ほか〕
著者等紹介
群ようこ[ムレヨウコ]
1954年東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業。いくつかの仕事を経て本の雑誌社に入社し、84年「午前零時の玄米パン」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミカママ
487
群さんの、音楽周辺のエッセイ集。小唄のお稽古のことは読んでいたけれども、小学生のころピアノ(しかもソナチネクラス)は知らなかった。若いころハマっていたという当時のポップスから懐かしの歌謡曲、果ては「トリオ・ロス・パンチョス」まで(笑)原稿料を搾取されていると(他のエッセイで)嘆くお母さま、ここまで恥ずかしい話を晒されて、しっかりモトをとってるじゃあないか。ラストにはちゃんとオチもあり、やっぱり群さんのエッセイはおもしろい。2019/05/15
やま
64
群ようこさんが、「音」に関するさまざまな話題を書いたエッセイです。お友達たちと話していて、男女の仲に関する話題になると、ひとり取り残される著者を見ていると、なぜか少し寂しくなってきます。そんな著者が、四十半ばで小唄の稽古を始めたりと、積極的に物事に挑んでいく姿がみられて微笑ましいです。群ようこさんの本を読むのは初めてです。→2022/12/09
ねこまんま
14
この人はなによりエッセイが面白い。「飼い猫を抱っこすると創作の歌を歌ってしまう」ネコバカの話があるんだけど、笑えるよ~。 猫飼ってる人でこれやってる人~~~!!?? はい、私も似たようなことやってます。 猫好きの人は、きっと楽しめると思います。2014/02/02
かもめ
12
音楽に関するエッセイ。リズム感もあり気分も向上し、とても楽しい。私も小唄と三味線がすきなので、群ようこさんに興味が沸いた。2019/05/23
sweet november
12
外出のお供に群さんの本は最適。と言うわけで、朝出かける時に持って出て、帰りの電車で読了。音に関する事だけで本が一冊書けるなんてすごい。読むのはあっという間でも、書くのは何日も費やしたのであろうから。ちょっと古いというか、かなり古い人達が沢山出てきたので若い人にはわからない描写も多いかも。2014/11/02