内容説明
疫病神・ヤクザの桑原保彦に頼まれ、賭け麻雀の代打ちを務めた建設コンサルタントの二宮啓之。利のよいアルバイトのつもりだったが、その真相は大手運送会社の利権が絡む接待麻雀。運送会社の巨額の裏金にシノギの匂いを嗅ぎつけた桑原に、三たび誑し込まれる契機となった―。ベストセラー『疫病神』『国境』に続く人気ハードボイルド巨編。
著者等紹介
黒川博行[クロカワヒロユキ]
1949年愛媛県生まれ。京都市立芸術大学卒。86年「キャッツアイころがった」で第四回サントリーミステリー大賞を、96年「カウント・プラン」で第四九回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ehirano1
153
のっけから本シリーズ醍醐味の桑原と二宮の掛け合いで始まります。桑原「なにしてんねん」、二宮「なにをしてるて、仕事やないですか。事務所におるんやから」、桑原「この不景気に仕事があるんかい」。もう何かが起こらない訳がない、と思わせてくれます。また、運送業という稼業の難しさの一面を知ることができました。2019/04/13
sayan
110
続編ものは、特有の閉塞感とマンネリ化の可能性がある。他方、ファンとしては安心感もあり楽しめる。本作、疫病神シリーズも三作目。素直に読み始めればいいものを、変な不安があり何とも偉そうに読む前から身構える自分自身が滑稽だ。読み始めて数ページ、相変わらずの掛け合いと疾走感満載の物語展開に、事前の懸念はあっさり杞憂に。途中、前作「国境」の顛末をネタにした箇所もあり楽しめる。今回は運送会社を舞台に「しのぎ」の奪い合い、新たな「しのぎ」の創出、英語で言うところのBrain & Brawn満載で刺激的。下巻が楽しみだ。2019/10/07
Shinji Hyodo
107
私はかつて一人の作家の一つのシリーズにこれ程夢中になった事があっただろうか?例えば、高田さんの「みをつくし」シリーズ。誉田さんの「武士道」シリーズ。宇江佐さんの「伊三次」シリーズ…あれま、こうして振り返ると結構ハマり易いタイプなんですね私ゃ(^^;;でぇ〜またもやこの「疫病神」シリーズに見事にハマっちまったわけで、なんともいやはや何をか言わんや…けど面白い。これ、感想じゃないですね〜下巻を読みます。ほんとに寝不足の日々f^_^;2016/11/11
ぶち
106
久し振りに戻ってきました、関西ハードボイルド『疫病神シリーズ』へ。建設コンサルタント・二宮のダメ男ぶりとイケイケヤクザ・桑原のやんちゃぶり。この凸凹コンビがかましてくれる、関西弁の掛け合い漫才のようなボケとツッコミも健在です。今作の"シノギ"は、運送会社の裏金。実際にあった奈良佐川急便と奈良県警警察官の贈収賄事件や自民党経世会の竹下登、金丸信が東京佐川急便から闇献金を受けていた事件をモデルにしているようで、権力側の不正を嫌う著者らしい作品だと思います。あっという間に読み終わって、下巻へ。2021/08/16
修一朗
100
疫病神シリーズ第3弾は、接待麻雀がとっかかりだ。このシリーズは毎回、取り上げるテーマについての情報量が圧倒的で、黒川さんの手にかかると、情報量そのままで一流のエンタメに早変わりだ。東西急便って、これってモデル企業あるよね、奈良県警も?と思ったら、巻末の参考資料でやっぱり…。例によって二宮が巻き込まれて、ヤバい事件に嵌められそうになって…。毎度ながら、桑原と二宮が走りまわっていると取り巻くヤクザが雪だるま式に増えていくし、相関関係についていくのは大変だけど、面白い!下巻へ…2015/09/18




