内容説明
世の中おかしなことばかり。だが、硬直した頭では「目に見えないもの」に気付けないのが悲しい現実。本書では、『シーマン』や『大玉』の開発者が、日常覚える違和感の正体を追求し、そこに隠された本質を指摘します。携帯電話、空港、ディズニーランド…。これらに疑問を感じたことはありますか?読めば読むほど頭がほぐれる面白エッセイ。
目次
1 名前のないもの
2 解釈する力
3 行列の科学
4 選択の基準
5 日常生活の中のエイリアン
6 人を動かす引力
7 正論の範囲
著者等紹介
斎藤由多加[サイトウユタカ]
ゲーム作家。1993年に『ザ・タワー』、99年に『シーマン~禁断のペット』、2006年に『大玉』を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CherryBlue
12
著者は、ゲームクリエイター。すごい着眼点です。人間の思い込みとか常識というところを俯瞰して、ちょっとこれおかしくない?という所を見事に突いてきます。こんな着眼点が、ひねりのあるゲームが生まれる元になるのでしょうね。2010/10/07
まめタンク
4
シーマンの開発者が綴るアイディアを見つける着眼点。「中国・天安門広場で売っているコカコーラは中国製か?」「110や119番の電話料金は誰が払っているのか?」など、殆ど作者のネタ帳的な本ですが、その内容と着眼点は「目からうろこ」です。2009/12/12
まろんぬ
3
視点が面白い。人を動かすための仕組み作りの大事さに興味があり、仕組学の後に読み返してみた。2020/12/04
ミガーいち
3
まあ面白かった。頭は柔らかくしないと。星32017/04/17
w
2
良書。シーマンつくった人。来訪者が語ってくる言葉というのは好き勝手放題で、こちらが想定していたものとはまったく違うものばかりだったため、ほとんどが認識できない言葉となってしまった。 ⇒あわれシーマン。「もう1回言ってくれ」を繰り返すばかり。そんなシーマンが来訪者にとって面白いはずがない。 ⇒音声が認識できない理由をユーザーのせいにしよう。 ⇒「おまえの言葉、何回聞いてもわかんねぇよ!つまんないから帰るわ。バイバイ」と不愉快そうに言い放ち、水槽の奥に去ってしまう・・・。 ⇒ユーザーの反応が変わった。「・・・2010/09/01