内容説明
田臥勇太をはじめ日本を代表するプレーヤーを輩出する高校バスケ界の王者、能代工。その強さの秘密とは―。「マネージャーには監督に次ぐ権限を」「選手と一緒にいる時間は長いほどよい」「謝ることをためらうな」組織力の鍛え方、人作りの極意から後継者の育成までビジネスにも通じるリーダーの心得が満載。
目次
第1章 夢中になることの大切さ―バスケットとの出会い(指導者は燃えるような熱い情熱がなければ駄目だ;本気でぶつかれば、心は通じる ほか)
第2章 組織作りは人作り(マネージャーという分身作り;異色の人材を生かす方法 ほか)
第3章 ピンチを絶好のチャンスに(舞い上がって落ちた穴;見知らぬ環境で味方を作る ほか)
第4章 勝つためにすべきこと(積み重ねが奇跡を呼ぶ逆転劇;原点に返ることの大切さ ほか)
第5章 自らの引き際と後継者育成の極意(引き際の大切さ;加藤流・後継者の育て方 ほか)
著者等紹介
加藤廣志[カトウヒロシ]
1937年秋田県生まれ。日本体育大学卒業後、母校である秋田県立能代工業高等学校教諭・バスケットボール部監督に就任。在任中の三十年間でインターハイ七連覇を含む計三十三回の全国制覇を達成。98年に退職し、現在は能代山本スポーツリゾートセンター「アリナス」館長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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柔
14
全国制覇を56回能代工業バスケ部監督の著書。古さは否めないが根本は変わらない。「選手と一緒にすごす時間が長ければ長いほどいい。それが指導者の条件である」全てを自らの生徒に捧げ、生徒と本気でぶつかり一緒に目標に向かう!マネージャーは縁の下の力持ち、雑用ではない。指導者の分身だと権限を与える。「針は横にして使うものではない、縦にして初めて使い道がある」→自分の持っている長所で相手にぶつかればチャンスはある。学校、地域での仲間意識を持たせ、応援されるチーム作り。厳しさの中に暖かさがある。2022/05/10
大統領
1
自らの経験を基にした組織作りについての考えが面白かった。中には時代だなあと感じるエピソードもあった。中大杉並の夜寝ているところを叩き起こして校歌を熱唱させるという特訓方法を否定してくれて良かった。肯定していたら途中で読むのを辞めていたと思う。福岡第一の井手口さんもそうだけど、強豪校の監督はみんな試合に出れない生徒にも目を向けてくれているんだな。2023/11/10
りょう
1
言わずと知れた高校バスケ界の王者、能代工。その基盤を作り上げた監督の勝利哲学です。 指導者たるものただの情熱ではなく燃えるような熱い情熱がなければ駄目だ、と。 生徒に手を上げ鮮血を流したなど時代を感じさせるようなエピソードなどがありましたが、組織作りや人間作り、勢いだけじゃない行動力が凄まじいと思いました。 2012/08/29
Hideyuki Namiki
1
高校バスケ界の強豪校・能代工業。未だに抜かれていない記録として、田伏勇太選手を中心としたチームで全国大会9連覇。勝ち続ける組織についてのテーマで下げていく本書は、部門問わず組織のリーダーに共通性を見いだせるのでは・・・。ただただ加藤監督の「燃えたぎる情熱」に驚愕と爽やかな感動を読後感に感じる一緒でした。 エディーにも教えてあげよう。2012/03/27
たかっさん
1
勝利にこだわることだけではなく、人間としての成長の大切さも知ることができた。2011/08/15