内容説明
赤目小籐次は、水戸藩の騒動を治めた矢先、子連れの刺客・須藤平八郎を討ち果たす。以来、須藤の子・駿太郎を養育し始めるが、身辺には不穏な侍の影がつきまとうのだった。四家追腹組の新たな刺客なのか?警戒を強める小籐次だったが、駿太郎の出生に驚くべき秘密が隠されていることなど知る由もなかった…。人気シリーズ、緊迫の第七弾。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年北九州市生まれ。日本大学芸術学部卒。『闘牛』でデビュー。98年に時代小説『密命―見参!寒月霞斬り』を発表するや、迫力のある殺陣と人情味溢れる物語で読者の圧倒的支持を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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TakaUP48
45
子連れ刺客・須藤平八郎を討ち果たし、その息子・駿太郎の養育を託された小籐次は、もらい乳やおしめ交換、刃物研ぎ家業と忙しい日々を送る。篠山藩小出家の娘で駿太郎の母親・お英が格下男の子を産み、父は激怒。子守をしていた国三と共に誘拐し、子の始末をお英に迫る。救出を試みた小籐次の前で、父の刃にお英は倒れる。大雨続きの後、多数の殺気を感じた小籐次は、一人芝明神社に籠もる。四家追腹組が回した刺客団「荒海座」の襲撃を知らせに赤穂藩古田ら4人が訪ねてくる。が、太鼓と共に襲撃を受け、ものの見事に大集団を小籐次は片付けた!2021/05/12
GaGa
32
シリーズものだと知らずに読んでしまい訳が分からないことに…でも、どうにも子供を連れ戻そうとする母親の気持ちが全くわからない。それだけで気持ち悪い。シリーズ通して読んでいたらわかるのかなあ。ともあれ、1作目から読む価値があるのか?それすらわからん。2013/04/11
藤枝梅安
26
金目当てに刺客となった須藤を倒し、約定どおり須藤の一子・駿太郎を育て始めた小籐次。周囲の好意に助けられながら毎日を送っている。この駿太郎の出生には些かのわけがあり、そのため小籐次は新たな刺客と対決することになる。痛快な中にも、組織の中で苦悩する人間たちと、それを優しい目で見つめる小籐次の姿が印象的である。2010/10/06
ichi
25
シリーズ第7巻。駿太郎ちゃんを通して、おりょうさんとどうにかなるのか?とても今後に期待してしまいます。連続ドラマを観ているようで先が気になりたまらないです。2016/11/01
くまクマ
24
まさか、駿太郎をおりょうに預けるとは、想像出来ませんでした!夢が叶い、良かった小籐次。2021/03/02