内容説明
出世頭だった元同心が浪人に成り果てるまでの数奇な運命を綴った「巣立ち雛」、寂れつつある宿場の存続のため、自らの命をなげうった惣領の執念が波乱を巻き起こす「諍いの宿」、妹を育てるために春をひさぐ女として生きる道を選んだ女の悲哀「飾り船」等、全四編。江戸の水辺を守る船手奉行所の新米同心早乙女薙左の活躍を描くシリーズ第二弾。
著者等紹介
井川香四郎[イカワコウシロウ]
1957年愛媛県生まれ。柴山隆司の筆名で書いた時代小説「露の五郎兵衛」で小説CLUB新人賞受賞。脚本家としても活躍中で、「銭形平次」「暴れん坊将軍」など、多数の作品がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんぶん
20
【図書館】船手奉行シリーズ、第2弾! 薙左は徐々に探索に慣れては来たが、まだまだ青臭いところがある。 船手の働きが少し判って来たが、奉行の戸田泰全の力量がハッキリしない。 滑り出しは、先ず先ずと言った処か。 引き続き3巻に移ろう。2025/04/08
あかんべ
6
井川さんって女の描き方がいま一つなんだよね。だから女が重き役を担っている話が少ない。飾り船で妹に嫌な顔されても訪ねる姉。その並みでない心情を書いてほしかった。2013/11/17
藤よい
4
シリーズ第2巻。それぞれの登場人物の性格なども分かってきて、 面白く読めました。薙左が成長し、立派な同心になって行く姿をこれから楽しみに読んでいきたいと思います。2019/07/03
Suzu
1
船手奉行うたかた日記シリーズ第2弾。第三話飾り船。お波のそうしてこなければ生きられなかった過去が悲しい。でもお杏の旦那になる人がいい人で良かった。第四話黄金の観音様。丙吉は卑屈な奴だと思ったけど「ガキの頃から人の面倒を見て世話して情けをかけて、いい気になっていやがった。人がどんな気持ちでいるかなんぞ二の次だ」の台詞に自分はいいことをしてるつもりになって相手の気持ちを考えないといけないねと思った。でも最後に薙左の気持ちも分かってくれて良かったな。そして次巻に進む。2021/01/02
mercury
1
前作に比べ薙左の強引さが物語の筋に馴染んでいて、狂言廻しだけで無理やり話を動かしているという感じが薄くなり、それぞれの性格付けや筋を楽しめた。2013/05/22
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