内容説明
亡き母の「タコライス屋」をもう一度出すという夢を持ち、ひたむきに生きる洋太郎。彼には別々に暮らす、血のつながらない妹・カオルがいる。カオルの高校入学を機に、同居することになるが、洋太郎と恋人・恵子の間に微妙なブレが生じ始める。そして、洋太郎は自分の中にある特別な思いに気づく。沖縄を舞台に描かれた、恋より切ない愛の物語。
著者等紹介
吉田紀子[ヨシダノリコ]
1959年生まれ。脚本家。明治大学文学部演劇学専攻卒。卒業後、OL生活を経て、富良野塾へ二期生として入塾。脚本作品に「お見合い結婚」「恋を何年休んでますか」「Dr.コトー診療所」など多数
吉田雄生[ヨシダタカオ]
1962年生まれ。横浜国立大学経済学部卒。卒業後、ニッポン放送入社。2004年、独立。現在は、ワタナベエンターテインメント取締役。PMJ代表取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あつひめ
86
図書館で偶然手に取った1冊。北海道に住む私の憧れの土地が沖縄。両手を広げて何でも受け止めてもらえそうな…そんな気にさせてくれる。人を愛し人を大事にする兄と妹。原作の良いところに、映像の味付けをして…きっと映画もググっとくるものだったでしょうね。愛を伝えるより、飲み込んで咀嚼するのって勇気がいるだろうな…。はあ、沖縄…行ってみたい。点訳したい1冊。2013/09/23
のえる
44
図書館本。映画『涙そうそう』の脚本をもとに書き下ろされた本書。 親の再婚で血のつながらない兄妹となった洋太郎とカオル。いつの頃からか、お互いがなくてはならない大切で特別な存在だと気付いて…。 映画は観たことないけれど、沖縄を舞台に描かれた兄妹物語は兄弟愛と家族愛、様々な想いに溢れていて、せつない展開が待ち受けていた。 タコライスとチャンプルーが食べたくなった。2021/05/28
takaC
39
219ページに「この作品は書下ろしです。原稿枚数325枚(400字詰め)。」と書いてあったけど、これは映画の原作ではなくて映画のノベライズなんだよね?自分の経験則では、ノベライズは「映画>小説」、小説映画化は「小説>映画」なのですが、これも例外に漏れずだな。2013/02/22
horihori【レビューがたまって追っつかない】
30
1時間ほどで読了。 妻夫木聡と長澤まさみのイメージでしか読めない。 内容的にわりと読みやすいけど、キレイにまとまった感が強い。2007/12/29
かおり
27
以前(だいぶ昔)読んだ時は「ふーん」だったのに、今回は切なくて苦しくて。こんな悲しい思いをするならもう読みたくない😭ってくらい、感情移入しまくり。しばらく悲しい話しは読みたくない😢2021/10/01